横浜DeNAのドラフト1位ルーキー東克樹投手(22)が4月5日、プロ初先発のマウンドに上がった。東は7回を投げ、打者27人に対して6本の安打を許したものの、奪三振9、1失点と試合を作り、リーグを代表する投手の一人であるメッセンジャーとの投手戦を演出した。
![「あの1球だけ」 メッセンジャーと投手戦を演じた横浜DeNAルーキー・東、好投も実らず敗戦投手に](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/724w/img_b95c7fbadda309207d99ee588ddb8090500809.jpg)
即戦力左腕として開幕ローテーション入りを果たし、大きな期待を受ける東がプロデビュー戦でその持ち味を存分に発揮した。力のあるストレートとスライダー、チェンジアップをコーナーに投げ分け、初回に3つのアウトすべてを空振り三振で奪うと、7回を投げて112球、9奪三振。失点は4回に連打と犠飛で失った1点のみという好投を見せた。
阪神の先発は昨年11勝を挙げた球界随一の好投手・メッセンジャー。今シーズンは開幕投手を務め、巨人を相手に7回1失点で勝利投手となっている。横浜DeNA打線がメッセンジャーを打ち崩せず、惜しくも東は1失点で負け投手となった。
東は試合後、「初球のサインミスで逆に緊張が解れ、楽しく投げることができた。一人ひとりの打者としっかり勝負ができたこと。真っすぐでカウントが取れ、さらに変化球を低めに集められたことは収穫です」と話した一方、4回の失点につながった場面。福留へ投じた4球目の失投について「高めに入った甘いカーブ。あの1球だけだった」と悔しさをにじませ、改めてプロの世界の“1球の怖さ”を肝に銘じた。
AbemaTVで解説を務めた森本稀哲氏は「野手陣!」と声を上げるなど、打線の援護がなかった東に同情気味。「見事なピッチングだったと思います。プロ初登板としてはこれ以上ない。95点あげてもいいのではないでしょうか。『1点が悔やまれる』と言うのは酷すぎる。野手は次回、東投手が投げるときは絶対なんとかしてほしい」と打線の奮起を促した。
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