トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」WHITE DIVISION 21・22回戦が4月5日に放送され、佐々木寿人(連盟)が5連勝で首位キープ。鈴木達也(協会)は2勝目を挙げ、7位から5位浮上し、プラスポイント域が見えてきた。
対局直前、首位を走る佐々木は「10回やって6回トップ。ポイントはそんなに伸びてはいないが、成績は上手くまとまっている」と自分のペースで戦えている実感を持っていた。WHITE 21回戦の対局者は佐々木寿人、勝又健志(連盟)、鈴木たろう(協会)、平賀聡彦(最高位戦)。東1局、佐々木は勝又に跳満放銃からスタートするも、東2局・親番でリーチ・一発・ツモ・ピンフで7700点(+300点、供託1000点)をアガってすぐに取り戻す。しかしオーラスを迎えた時点では、トップ目の勝又とは1万1300点差の3着目。跳満まで手牌を仕上げられれば、誰からアガってもトップに立てる状況下、得意の武器であるホンイツに向かう。南・白・ホンイツ・ドラ3でトップ条件の跳満をクリアし、見事5連勝を飾った。
「最後たまたまドラが暗刻で入ったから、跳満だったら逆転になる。満貫ではなく、跳満を目指したのが良かった」と渾身のゲームメイクを淡々と振り返った。次戦勝利すれば、自身が持つRTDレコードである6連勝に並ぶことに関しては「ちょっと意識し始めてきたんで、6連勝、そして7、8連勝を目指す」と力みなく言い切った。
ここまで1勝を挙げ▲135.4で総合7位。卓上のファンタジスタと呼ばれている鈴木は「どこか戦えていない」と自らを叱咤激励。そして「自分がいい材料(手牌)をもらったときの押し引きを見せたい」と戦闘モードに切り替えていた。
22回戦の対局者は鈴木達也、和久津晶(連盟)、猿川真寿(連盟)、石橋伸洋(最高位戦)。鈴木は東1局でリーチ・ツモ・ドラ4の1万2000点をアガり、東場をトップで折り返す。南2局の親番では3連続でアガリをものにし、手役だけではなく、スピード重視の攻めも織り交ぜながら、6万点超えのトップをもぎとり、2勝目を挙げた。「手なりリーチが多かったんですが、唯一自分らしさを上げれば、南2局1本場で、三色を狙ってテンパイ取らずだったところですかね」と振り返った。そして「気分的には麻雀やるときはいつも、点棒持ってるぞと言い聞かせている。焦ってしまうと自分の良さが薄れてしまうので」と卓上のファンタジスタを支えるメンタル術を明かし「今の気持ちを切らさず、早くやりたい」と充実の表情を見せた。今後も鈴木の真骨頂である門前高打点に磨きをかけて戦っていくことは間違いない。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 21・22回戦終了時点での順位】
1位 佐々木寿人(連盟)+298.4
2位 鈴木たろう(協会)+185.7
3位 勝又健志(連盟)+28.9
4位 石橋伸洋(最高位戦)▲35.7
5位 鈴木達也(協会)▲48.1
6位 和久津晶(連盟)▲70.8
7位 平賀聡彦(最高位戦)▲75.9
8位 猿川真寿(連盟)▲282.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
(C)AbemaTV