好調なチームを足で、バットで引っ張る横浜DeNAの新たなリードオフマン・神里和毅。そんな「ハマの切り込み隊長」を支えるのは、天性の「思い切りの良さ」かもしれない。
12日の対巨人戦、同期東のプロ初勝利をググっと手繰り寄せた先頭弾もさることながら、ここまで6回試みて6回成功。「成功率100%」の盗塁は紛れもなく神里の魅力であり、チームの武器といえる。
「日本生命の時は盗塁をほとんどしていません」と社会人時代を振り返るも、プロに入ってから意識しているという盗塁。ここまでの成功の秘訣について本人は「ピッチャーが動いたら、すべてスタートを切ると決めています」と話す。さらにピッチャーにプレッシャーをかけるべく、重心の割合はセカンドベース方向に8割~9割。牽制球に体が反応して帰塁することはあるが、「基本的に戻ることは考えていません」とキッパリ断言する。
今シーズンの盗塁目標数は「20」(昨シーズンの盗塁数トップは広島の田中広輔で35)。この点に関してだけ、思い切りの良さはやや影を潜めているが、「ハマの切り込み隊長」が27.431メートル先の塁を奪う機会が増えれば増えるほど、チーム20年ぶりの悲願であるチャンピオンフラッグにまた1歩、近づいていく。
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