トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」BLACK DIVISION 21・22回戦が 4月16日に放送され、多井隆晴(RMU)が3勝目、内川幸太郎(連盟)が待望の2勝目を挙げた。多井は2位キープ、内川は8位のままだがマイナスポイントを300台から200台に縮め、最下位脱出に向け反撃の狼煙を上げた。
BLACK 21回戦の対局者は多井隆晴、松本吉弘(協会)、白鳥翔(連盟)、萩原聖人。今年から降級システムが導入されたことにより、各選手とも予選ビジョンをシビアに捉えている。中でもここまで10戦、一度もラスが無い多井は「RTDリーグに出られなくなることは“死”を意味するので、みんながトップを目指していく中、これからもラスを食わない」とRMU唯一の出場選手として、所属全選手の思いと責任を背負っている。
その多井は東2局2本場で満貫をツモると、東4局1本場の親番でも効果的に加点。その後はゲームメイクに徹し、危なげなく3勝目を挙げた。「もうひたすら逃げ回ってましたね」というが、勝因を問われると「決め手となったのは“オリ手順”。とくに手が入っていそうな人をマークしながら、2番手3番手が攻めて来てもいいオリ方はしていました」と徹底したリスクマネジメントで総合2位をキープした。
22回戦の対局者は内川幸太郎、小林剛(麻将連合)、村上淳(最高位戦)、瀬戸熊直樹(連盟)。予選10戦を終え、ポイント▲336.3で現在8位。日本プロ麻雀連盟A1リーガーの内川は、もがいていた。「どうにもならない状態が続いていて、ガラッと変えていろいろやってやろうかなという気にもなってくる。ただもうちょっと、がむしゃらになる」と自分自身を鼓舞していた。
東場では要所でアガリをものにしながら、南2局1本場、親番でリーチ・ツモ・ピンフ・タンヤオで7700点(+300点、供託1000点)を加点。迎えたオーラス、持ち点は4人全員3万点以下。誰もがトップを狙える状況で、冷静にアガリをもぎとり、待望の2勝目を挙げた。「久しぶりにトップが取れた。今のところは試練が続いている。これで何かが変わってくれたらいい」とこの勝利を機に、まずは最下位脱出を目指す。【福山純生(雀聖アワー)】
【BLACK DIVISION 21・22回戦終了時点での順位】
1位 小林剛(麻将連合)+288.2
2位 多井隆晴(RMU)+140.5
3位 白鳥翔(連盟)+49.4
4位 村上淳(最高位戦)▲6.8
5位 瀬戸熊直樹(連盟)▲36.4
6位 萩原聖人▲44.2
7位 松本吉弘(協会)▲108.6
8位 内川幸太郎(連盟)▲282.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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