トッププロが集う麻雀リーグ「2018RTDリーグ」BLACK DIVISION 23・24回戦が 4月19日に放送され、松本吉弘(協会)と萩原聖人が揃って2勝目を挙げ、松本は7位から6位。萩原は6位から4位へランクアップした。
BLACK 23回戦の対局者は松本吉弘、白鳥翔(連盟)、瀬戸熊直樹(連盟)、小林剛(麻将連合)。RTD最年少出場の松本は対局前「トップ取ってきます!」と高校球児さながらに、清々しく言い切っていた。開局から、仕掛けとリーチを織り交ぜながら3度のアガリをものにし、東場をトップで折り返し。そして南3局、4万点オーバーのトップ目からリーチを決断。「トップ目で南場に入ってから、局消化を待つのではなく、リスクを負うことによってトップ率は上がる。そういった前のめりな姿勢がいい結果を招いた」と、結果こそアガリには結びつかなかったが、決断できたことを自身の進化と捉えていた。ここまでは、そういった場面で攻め抜くことが出来ず、まくられることが多かったからだ。13回戦以来のトップに破顔した松本は、己の存在をかけ、これからも真っ向勝負でぶつかっていく。
24回戦の対局者は萩原聖人、内川幸太郎(連盟)、多井隆晴(RMU)、村上淳(最高位戦)。「なんかいろんなものと戦っています。自分のやってきた麻雀がどうなのか」と萩原は自身に問いかけていた。そして「相手、自分、そして最終的には麻雀というゲーム。麻雀を乗り越えることはできないが、もうちょっと麻雀に近づきたい」と正解がないことを百も承知の上で、それでも、その先にあるものを追い求めていた。東1局、萩原の真骨頂である“魅せる麻雀”が開幕した。リーチ・一発・チャンタ・三色・ドラで跳満、リーチ・ツモ・三色で満貫とあっという間に6万点台へ。しかし南場に入ると内川が猛追。一時は逆転されるも、南3局でまくり返し、渾身のトップを取った。対局後の第一声は「疲労困憊。何キロ痩せたかな?みたいな半荘でした」と脱力しながらも「決して点棒に甘えずに、しっかり打とう、焦らず打とうと心がけて打ったんですけど、ここまで追いつめられるとは」と振り返り「トップ取って疲れる麻雀って素晴らしい。RTDに出られてよかった」とまたひとつ、完全燃焼した半荘を積み重ねた。【福山純生(雀聖アワー)】
【BLACK DIVISION 23・24回戦終了時点での順位】
1位 小林剛(麻将連合)+244.9
2位 多井隆晴(RMU)+124.5
3位 白鳥翔(連盟)+54.4
4位 萩原聖人+29.1
5位 瀬戸熊直樹(連盟)▲53.0
6位 松本吉弘(協会)▲53.7
7位 村上淳(最高位戦)▲94.8
8位 内川幸太郎(連盟)▲251.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
(C)AbemaTV