「余命宣告を受けて良かった。ベストを尽くせるから」34歳の写真家が“伝えたいこと” 2018/04/28 00:00 拡大する 「死ぬことはそう悪いことではない。何年生きたか、ではなく、どういう風に生きたかの方が大切ではないか」。 公園で楽しそうに遊ぶ、写真家の幡野広志さん(34)とその家族。どこにでもいる普通の親子のようにも見えるが、実は今、幡野さんの「余命」を意識しながら暮らしている。 2011年、優秀な若手写真家に贈られる「Nikon Juna 21」を受賞、同年には由香里さんと結婚し、一昨年には長男・優くんが誕生した。順風満帆な人生を送る幡野さんだったが、昨年3月、背中に異変を感じたのは。通院したが原因はわからず、10月頃には痛みで眠れなくなるほどに症状は悪化。11月にMRI検査したところ、がんが発覚した。そして今年1月、がんの一種「多発性骨髄腫」で主治医から3~5年の余命宣告を受けた。抗がん剤治療を続けており、体力や免疫力が落ちえいることから風邪でも命を落としかねないため、室内でもマスクを欠かさない。 続きを読む