トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ2018」WHITE DIVISION 27・28回戦が4月26日に放送され、猿川真寿(連盟)、勝又健志(連盟)はともに3勝目を挙げ、猿川8位、勝又3位と順位は変わらないものの、ランキング争いは混沌としてきた。
WHITE 27回戦の対局者は猿川真寿、佐々木寿人(連盟)、石橋伸洋(最高位戦)、鈴木たろう(協会)。前戦でラスを引いていた猿川だったが、気持ちを切り替え「数字的には4位までポイント差200を切ってきたんで、今節は後半戦に向けてひとつの勝負所」と、前だけを向いていた。
東1局、猿川は親番で3度のアガリをものにする。その後もアガリを重ね、計7回加点。終始トップをキープし、3勝目を手中に収めた。「とりあえず逃げ切れてよかった」と笑みをこぼしながらも「現状8位だが、準決勝やプレーオフも接戦になったほうが、見てくれている人も楽しいと思う」と、自身の代名詞である“逆転”のドラマに向け、不屈の精神が揺らぐことは無い。
28回戦の対局者は、勝又健志、平賀聡彦(最高位戦)、和久津晶(連盟)、鈴木達也(協会)。前戦のトップでプラスポイント域に入っていた勝又は「ポイントに差が出てきたので、相手選手の狙いもこれまでよりはわかりやすくなってくる」と後半戦に向け、相手選手の立場から思考を予測し、打牌選択基準に加味することも考えていた。
東2局、リーチ・ツモ・一気通貫で8000点を加点した勝又は、さらに東4局1本場まで4連続でアガリをものにし、5万点オーバー。南場では一時、和久津に猛追されるもトップを守り切って2連勝を決めた。ただ「トップを取れたことはうれしいですけど」と前置きしながらも、南3局(平賀に5800点放銃した局)を「甘い放銃だった。アガリを見切るのが遅かった」と猛省した。とは言うものの、麻雀IQ220の異名を取る「的確な待ち判断」を随所に見せての3勝目。これでポイントも+100台が見えてきた。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 27・28回戦終了時点での順位】
1位 佐々木寿人(連盟)+376.2
2位 鈴木たろう(協会)+125.6
3位 勝又健志(連盟)+95.1
4位 和久津晶(連盟)▲50.1
5位 鈴木達也(協会)▲98.9
6位 平賀聡彦(最高位戦)▲115.7
7位 石橋伸洋(最高位戦)▲136.5
8位 猿川真寿(連盟)▲195.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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