ヤクルト、巨人、阪神の3球団で通算306本塁打の長距離砲として活躍した広澤克実氏(56)が、野球用語として真っ先に覚えるものの1つ「ストライク」について「あれは『打てよ』という意味ですからね」と解説した。

広澤氏は4月29日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継に解説で登場。引退後は2年間、阪神のコーチを務め、2011年にはカンボジア代表のコーチに就任。日本だけでなく、海外での野球活性化にも精力的に活動している。中継の最中、話題はそもそも野球とは、という方向へ。国内外で野球を伝える広澤氏は語源から説明を始めた。
野球経験者でも何気なく使っている「ストライク」だが、これについて広澤氏は「もともと野球のストライクの意味は『打てよ』ですからね。ボールというのは、ピッチャーにストライクを投げろ、ですし。正々堂々と戦うスポーツなんですよ」と語った。
投手が、打者が打てる範囲に全力で投げ込み、それを打てなかった時のコールがストライク(いい球なのだから打てよ)。逆に打者が打てない範囲に投げてしまった場合のコールがボール(打てない球を投げるな)。「だから野球はファウル、ファウルで粘ったらいいってものでもないんですよ。ルール内であれば、なんでもいいわけでもないです」と、投手の球数を増やすために、ヒットにしようと打つのではなく、粘ろうという姿勢で打つことがある日本野球のプレイスタイルに疑問を投げかけていた。
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