亀田興毅、5.5のポンサクレック戦へ“亀田節”まで完全復活！「ボコボコにして終わる」

　いよいよ“亀田節”まで完全復活だ。ボクシングの元世界3階級王者の亀田興毅（31）が5月2日、都内の協栄ボクシングジムで公開練習を行い、5月5日に行われる元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム（40）戦について「ボコボコにして終わる。完全にノックアウトする」と、臨戦態勢に入った。約2年半ぶりの復帰戦にして、最後のリングと決めている亀田が、決戦を前にいよいよ心身ともに仕上がってきた。

　バラエティ番組でにこやかに語る“タレント亀田興毅”は、もういない。記者の質問に答えるうちに2018年バージョンの「浪速乃闘拳」が、目をぎらつかせた。「作戦？ポンサクが何を出してきても一緒。戦い方がどうとか関係ない。思いが違うからな。ボコボコにして終わる。完成された選手だし強いと思うよ。それでもポンサクには負けない」と、厳しい表情で言い放った。

　もともとはボクシング界を盛り上げるためにと、1試合限りで復帰すると決めた試合。それでも短期間ながら効率的で濃厚なトレーニングを重ね、現役当時と同様に海外で合宿も行った。「現役時代を超えようという計画でやってきた。いい感じで体重も落ちてきて、コンディションは現役時代以上の手応えがある。今の段階ではすごくいい調子で仕上がっている」と、順調な調整が進み、ともに気持ちも高まってきた。

　2年半の空白は、亀田にはプラスに作用した。「現役時代は根性論で原始的なトレーニングだった。でも今は新しいトレーニングも取り入れたし、1月の段階でトレーナーも雇った。ベンチプレスなんてやったこともなかったから45キロも上がらなかったのに、今では90キロを何回もやるまでになった。8ラウンドのガチンコのスパーリングをやってもスタミナは切れない」と、当時は知りもしなかった練習法を取り入れたことで、新たな亀田興毅が作り上げられた。ボクサーにとって最も過酷な減量も「塩分をカットするなんていう初歩的なことも知らなかった。『よく3階級制覇できましたね』と、病院の先生にも言われた」と、笑うほどだ。

　5月5日は、泣いても笑っても最後の試合。レフリーのみ・ジャッジなしで、採点や判定がないため、勝敗はKOでのみ決まる。AbemaTVでも中継が予定されている注目の一戦で「完全にノックアウトする。10カウント聞いて、ボクサー亀田興毅に幕を下ろす。リングの上で最強の亀田興毅を見せて、見ている人たちを興奮させたい。やっぱり亀田興毅は違うなというものを感じ取ってもらいたい」と、自身最強の状態で勝利し、リングに別れを告げる覚悟だ。聖地・後楽園ホールに亀田史上最強の姿を見せるのは、あと2日後だ。

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