トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」BLACK DIVISION 25・26回戦が5月3日に放送され、小林剛(麻将連合)と瀬戸熊直樹(連盟)がトップを取り、小林は首位をキープしポイント300台へ。瀬戸熊は5位から4位へランクアップし、ポイントもプラス域に乗せてきた。
BLACK 25回戦の対局者は小林剛、白鳥翔(連盟)、村上淳(最高位戦)、萩原聖人。前節で2ラスを食っていた小林は「100ポイント負ける日もある。ついに来ちゃったなとは思ってますが、そんなに気にしてません」としながらも、WHITE DIVISIONのポイント状況に触れ「また300(ポイント)持っている奴がいる。したがってそっちも見ながらの戦いになる」と首位の佐々木寿人(連盟)を警戒した。
決意を新たにした小林は、終始落ち着いたゲーム運びを披露した。東4局5本場で満貫、南1局1本場で跳満を決めて6勝目を挙げ、首位をキープ。ポイントも300台に乗せた。
対局後、小林がポイントとして挙げた局は東2局。親番・小林が、ツモ番のない最終打牌で村上のリーチに1牌勝負し、流局に持ち込んだ場面だ。「通っていないスジが両面待ちだけでも5、6通りあって、なおかつ愚形待ちの可能性も考えると、当たる確率は10%かせいぜい15%ぐらい。そういう場合、必ず押すようにしておくと、予想収支はプラスになる」と視聴者にもオススメの自身の打牌根拠を明かしてくれた。
26回戦の対局者は瀬戸熊直樹、多井隆晴(RMU)、松本吉弘(協会)、内川幸太郎(連盟)。現在5位の瀬戸熊は、ここまでプラス域、マイナス域を行き来している要因として、2着が一度もないことを挙げた(開幕から12戦)。「オーラスで競り負けていて3着以下に落ちている。トップ目からまくられての2着は感じが悪いが、最後しっかり2着をキープすることで、トップ1回が非常に価値あるものになる」とし、2着フィニッシュを視野に入れていた。
東1局で3900点のアガリをものにした瀬戸熊は、東2局1本場、親番で満貫をツモりリードを広げる。「東場でうまくリードできたこととと、(南場で)追いかけてくるのは誰かなと考えた時、やっぱり多井さんかなと思った」と多井を徹底マークし、東場も南場も多井の親番を自らさばき切った。これで5度目のトップを決めた瀬戸熊は、ポイントもプラス域に突入。そしてここまで(4戦)すべて多井に着順で負けている借りをひとつ返した格好となった。【福山純生(雀聖アワー)】
【BLACK DIVISION 25・26回戦終了時点での順位】
1位 小林剛(麻将連合)+304.2
2位 多井隆晴(RMU)+135.3
3位 白鳥翔(連盟)+66.8
4位 瀬戸熊直樹(連盟)+11.3
5位 萩原聖人▲17.2
6位 松本吉弘(協会)▲71.0
7位 村上淳(最高位戦)▲120.2
8位 内川幸太郎(連盟)▲309.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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