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  「政権交代可能な政治集団をつくる」という目標を掲げ、旗揚げされた国民民主党。8日の結党大会で大塚耕平共同代表は「政権交代を目指すことで国民主権を実現する。国民生活の向上、国民経済の発展を目指すことが政党の使命である」と決意を語り、玉木雄一郎共同代表は「これまで色々あった。ありすぎた。今なお浮かんでは沈み、そんな思いを抱いてここに足を運んでもらった」と結党までの紆余曲折を振り返った。

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 離合集散を繰り返した民進党は、1996年に民主党として結党された。1998年4月には「脱官僚」を目指し、民主党と民政党などの4党が合流。2003年には自民党に対抗する勢力を結成するため、小沢一郎党首率いる自由党と合併し、衆参合わせて204人の規模に拡大。代表を務めた菅直人氏は「行き詰まった政治を変えるため野党が結集して新たな政党を作ることが必要。必ずや政権交代を成し遂げる」と訴えていた。

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 それから6年後の2009年、民主党は総選挙で圧勝し、社民・国民新党を加えた連立政権・鳩山内閣が発足した。脱官僚の目玉だった「事業仕分け」では、蓮舫氏の「世界一になる理由は何があるんでしょうか。2位じゃダメなんでしょうか」という発言も話題となった。

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 しかし、鳩山総理が「最低でも県外移設」と明言した普天間基地の移設を断念したことで、社民党の離脱を招く。2010年には代わって菅内閣が発足し、翌年の東日本大震災以降は「脱原発」を掲げたが8月に総辞職した。そして2011年、「消費税10%」を掲げ野田内閣が発足したが、翌2012年には小沢一郎氏ら50人以上が離党し弱体化。総選挙でも破れ、野党に転落した。野田氏は代表、海江田万里氏が率いることとなったが、さらなる国会議員の離党が相次いだ。

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 2016年、民主党は分党した維新の党と合併し、民進党が誕生。それでも20177月の都議選の大敗後は共産党との共闘路線に消極的な細野氏らの離党が相次いだ。9月、両院議員総会で、希望の党への合流を満場一致で決めたのは民主党の看板では戦えないという声があがったためだった。しかし、小池百合子都知事の「全員を受け入れるつもりはない」という発言が、民進党の一部議員の反発を招き、枝野幸男氏が立憲民主党を結党。民進党は3分裂し、政権交代を果たすことはできなかった。

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 そんな中での新党「国民民主党」結成。背景には、来年の統一地方選や参院選を見据えて3党の再結集を画策した連合の後押しもあったとされる。しかし「友党」と位置付ける立憲民主党との再結集は失敗。民進党の野田元総理や、岡田元外務大臣らは新党に参加せず、衆参の27人が離党。このうち、10人が立憲民主党に入党した。また、希望の党からも創設メンバーの細野氏らが不参加を決めた。野党第1党を目指した国民民主党だったが、結局40人以上が参加せず、衆参合わせて62人に留まることとなった。

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 厳しい状況下の船出。玉木共同代表は、有権者の期待に応える国会論戦を行うと明言し「政権に対して『おかしいことはおかしい』と誰よりも厳しく追求する。これからの国会論戦をこんな論戦見たことないという、新しい姿を作っていこうではありませんか」と呼びかけ、「次の総選挙で政権交代を目指したいと思う。現実的には連立政権構想だ。切磋琢磨をしながら、野党の中で力を付けて、共に力を合わせて政権を目指すのが現実的」と話した。

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 一方、希望の党から分党して結成した新「希望の党」の松沢成文代表は「我々は数合わせ離合集散を繰り返してはいけない。理念政策が命」と話した。

  森友・加計問題が再燃、福田元事務次官のセクハラ問題など、野党にとっては安倍政権を追求する話題に事欠くことはなかった今国会。しかし、肝心の国会は野党の審議拒否を貫いていた。

 そんな中、27日の国会に、新党への不参加を決めた細野氏の姿があった。「審議拒否は国会の戦略として間違っていると思っている。野党の側から作らないと、国会議員として責任を果たしたことにならない」。そして新党へ参加しない理由については「国民民主党は新しい政党だから、ぜひいい政党にしてもらいたいと思うが、私が目指した安全保障や憲法の考え方とは違う政党になる」と説明した。

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 国民民主党の考えは、安保法制については「憲法違反部分の白紙撤回」、そして「憲法9条に自衛隊を明記する憲法改正は認めない」等、細野氏とは異なる政策案が掲げられている。

 もともと、政治理念が相容れないためにわかれた「民進党」と「希望の党」がなぜ再結集したのだろうか。

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 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「一つは来年の選挙をにらんでということだと思う。本来の狙いは野党第一党だったと思う。社会に与える影響はほとんどない。インパクトが少ないなというのが印象」と話した。対する与党も、「国民民主党」結党の影響は限定的だと見ているようだ。

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 自民党の二階幹事長は「新しい方向を歩むということなので、我々はそれに対してずっと見つめて。エールを送るならば、しっかり活躍していただきたい」と話し、国民民主党の国会対応などを注視する考えを示した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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