将棋羽生善治竜王(47)の永世七冠達成・国民栄誉賞受賞の記念祝賀会が5月10日、都内で行われた。羽生竜王は、昨年12月に竜王のタイトルを奪取し、永世称号がある7つのタイトルですべて資格を持つ「永世七冠」を達成。今年2月には将棋界初の国民栄誉賞を受賞した。会場にはともに国民栄誉賞を受賞した囲碁棋士の井山裕太七冠(28)、雑誌の対談から親交がある京都大iPS細胞研究所・山中伸弥所長(55)らが祝福に訪れた。

 会場には関係者、一般参加者含め800人以上が詰め掛ける大盛況ぶり。羽生竜王が壇上に上がると、会場からは大きな拍手が送られた。また、安倍晋三内閣総理大臣(63)からはメッセージ、読売巨人軍・終身名誉監督の長嶋茂雄氏(82)からはビデオメッセージが届いた。

 安倍晋三内閣総理大臣

 将棋界の7大タイトルですべての永世位を獲得されました。数々の感動を与えられ、これらの功績により、2月に国民栄誉賞を授与いたしました。1400勝を達成され、通算100タイトルを目指して名人戦七番勝負に挑まれるなど、挑戦しておられる羽生竜王に心から敬意を表します。ますます活躍され、才気あふれる将棋で私たちを魅了していただきたいと思います。

 長嶋茂雄氏

 本当によかったと思います。羽生さんは七冠を取って非常に恐ろしい、そういう感じがしました。今の選手諸君はわかりませんけれど、(V9時代は)盤を持ちながら、次から次へと部屋を渡り歩いてよく将棋をやりました。野球ではセオリーを大事にしますが、羽生さんはセオリーよりもっとほかへ、ほかへ、ほかへという感じ。静かに指しながら、セオリーを無視したことをバーンとやるのを見ていると、ああすごいねえやっぱりと思いました。年齢的にまだまだこれから大きな仕事があると思いますので、それに向かって自分の仕事を奥深くやってもらいたいと思います。

 山中伸弥所長

 羽生さんにはお会いする度に、逆立ちしても生まれ変わっても及ばないといつも思います。直接の証拠はありませんが、僕よりも将棋が強い(笑)。囲碁も強い。iPS細胞のことも、私より分かっている。AIに関する著書で、AIというのは棋士の美意識を打ち破る原動力になっていると話されていた。羽生さんはAIが誕生するずっと前から、ご自身が美意識に挑戦されてきたんだと思います。羽生さんの姿は本当に私たちをすごく励まし、目標になります。

 井山裕太七冠

 羽生先生とお話をさせていただくと、私の大きな財産になっていると思います。将棋の強さについては素人の私には分かりませんが、羽生先生はいろいろなことに順応、適応されているのがすごさの1つだと思います。囲碁界でも人口知能の進歩が目覚しくて、囲碁の中身がどんどん変わり、今までの常識がなかなか通用しないことも多くなっています。将棋の世界でも同じようなことが言えますが、羽生先生は柔軟に対応されています。そこが羽生先生のすごさ、強さだと思います。

(C)AbemaTV

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