1番桑原将志、2番ネフタリ・ソト、3番筒香嘉智、4番ホセ・ロペス、5番宮崎敏郎、6番倉本寿彦、7番嶺井博希、8番ピッチャー、9番大和。これは横浜DeNAの5月11日のスタメンオーダーだ。

 3月30日の開幕オーダーというと、1番桑原将志、2番大和、3番筒香嘉智、4番ホセ・ロペス、5番宮崎敏郎、6番戸柱恭孝、7番神里和毅、8番ピッチャー、9番倉本寿彦だった。トップバッターは打撃が上向きになってきている桑原に戻った形だが、今シーズンは神里が22試合、桑原7試合、乙坂智が2試合務めた。昨年は全試合、「1番・桑原」と「9番・倉本」と不動の領域であったが今シーズンは随時、打順を入れ替えている。「打順を変えることでモチベーションが上がることも期待している」。昨年、絶対領域だったトップバッターの桑原を開幕3試合目で神里に変えたときのラミレス監督の言葉だ。桑原の復活を信じて送った言葉でもあるが、ほかの選手への競争心を煽る意味もあった。

 今シーズンはその日の状況や選手の状態によって打順を動かし流れを変えている。4月26日には2番に宮本秀明を初スタメンで起用すると、ホームランと盗塁で期待に応え4連敗から脱出。5月6日にはスモールベースボールから攻撃的ラインナップに舵を切り、2番に初めてソトを起用。初回の先制二塁打と来日初アーチと大当たりでチームも波に乗り12得点の勝利。またもや4連敗から勝利を手にした。

 1、2番だけでなく、去年から続く驚異の「9番・倉本」にまでメスを入れた。4月28日から宮本や戸柱、柴田竜拓、嶺井と入れ替わり、5月9日の阪神戦からは大和が入っている。これだけ打順を動かすなかで、聖域が守られているのは「8番・ピッチャー」だ。

 「これは僕の信じている方法だと思ってやり続けている」とラミレス監督。「去年は9番に得点圏打率の高い倉本がいたのですごく効果的だった」と続ける。「大和も得点圏打率が5割以上あるので、(今は)彼が一番合っていると思う。倉本を9番にまた戻すかもしれないが、このやり方が合っている」と自信を持って言い切る。

 「9番がピッチャーだとランナーがいる場合、だいたいバントになるので、そうなると得点圏打率の高い人が1番にいないといけない。桑原の状態は良くなってきているが得点圏打率が低いし、神里も低いのでピッチャーを9番に置くのはきつい」と分析する。大和の打率は.239だが、得点圏となると22打数15安打、打率.533と圧倒的な数字を残している。ランナーなしの打率が.159に対し、ランナー一塁で.417、一、二塁なら.750、さらに一、三塁で.667、二、三塁のケースはまだ1度しかないがヒットを放ち勝負強さを見せつけている(5月11日現在)。

 今シーズンは打撃の波がありクリーンナップ以外の打順を固定できない葛藤もあるが、「8番・ピッチャー」の信念を貫き、唯一無二の“ラミってる”采配で乗り切っていく。【山口愛愛】


▶5/12 13:50~ 【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs東京ヤクルトスワローズ


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