明大野球部OBでプロ野球でも通算306本塁打と活躍した広澤克実氏(56)が、一般的に使われている「刺す」「殺す」「遊撃」といった野球用語について「物騒だし、時代のことを思えば考えないといけない。変えたらいいと思います」と、将来的に変更した方がいいという持論を展開した。

広澤氏は5月12日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継に解説で登場。明大野球部OBらしく、プロ野球よりも歴史が古い六大学野球について、試合だけでなく歴史についても熱く語っていた。その中で出てきた野球用語の話題について広澤氏は「日本が軍国主義になるのと同時に野球も発展していた。そのせいか、野球用語というのは物騒なんです」と説明した。
ベースを意味する「塁」は、本城から離れた小さな城や外敵を防ぐためにして作られる建造物で、「砦」と同意。またランナーをアウトにすることを「刺す」「殺す」ともいい、ダブルプレーなら「併殺」だ。さらに守備位置でもショートは「遊撃手」と書くが、「遊撃」は、目標を定めず状況に応じて攻撃や援護をすることを意味している。
これらについて広澤氏は「戦争用語ですからね。ランナーが盗塁した時に、子どもが『刺せ』『殺せ』っていうのもね。時代背景もあったと思いますが、変えたらいいと思いますよ。刺すも、殺すもだめですよ。こういう時代ですから。スポーツで、ここまで乱暴ないい方をするのはないんじゃないかな」と、問題提起していた。
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