トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」WHITE DIVISION 31・32回戦が5月14日に放送され、勝又健志(連盟)は4勝目が挙げ3位をキープ。鈴木たろう(協会)は6勝目を挙げ2位を守り、ともに首位・佐々木寿人(連盟)追走に名乗りを上げた。
WHITE 31回戦の対局者は勝又健志、鈴木達也(協会)、石橋伸洋(最高位戦)、平賀聡彦(最高位戦)。リーチ成功率60.61%と堂々1位(予選15半荘終了時点)の勝又は、東2局、親番でリーチをかけ7700点を加点。さらに東2局2本場でもリーチ・ツモ・ドラ2で満貫を決め、序盤からリーチ成功率No.1の実力を見せつける。その後も堅実にアガリを重ね、5万点オーバーのトップを取り、79.3ポイントを上積みした。
「僕がラスを引いて、平賀さんや達也さんがトップを取ると、4位争いで大変な展開が待っている」と危機感を持っていた勝又は「予選序盤の戦い方よりは、リスクを負ってでもトップに比重を置いた戦い方をした」と狙い通りの結果を収め、準決勝のイスが明確に見えてきた。
32回戦の対局者は鈴木たろう、猿川真寿(連盟)、佐々木寿人(連盟)、和久津晶(連盟)。前回まで2位、+189.7ポイントのアドバンテージを持つたろうは、有利に戦える立場を活かした。
東1局1本場、4巡目で3副露し、発・ドラ2で3900点(+300点)をアガり切る。「僕も怖いんですけど、相手が怖がってくれたら」と得意のやんちゃな仕掛けで卓上を席巻。東3局1本場の親番では、リーチ・ツモ・ピンフ・ドラ3で1万8000点と大きく加点した。「たぶん寿人はドラ2以上。オリない寿人にこのリーチがいいのかどうか」とリスクを覚悟の上、打点上昇率を考慮して、リーチした結果、最大限の打点を引き出すことにも成功した。
このトップで首位の佐々木までは約75ポイント差。「準決勝まではなんとかいけそうな感じになりましたけど。準決勝に行くことが目的ではない」とし、準決勝で戦う可能性の高い、現在BLACK首位の小林剛(麻将連合)を警戒していた。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 31・32回戦終了時点での順位】
1位 佐々木寿人(連盟)+329.9
2位 鈴木たろう(協会)+255.6
3位 勝又健志(連盟)+180.4
4位 石橋伸洋(最高位戦)▲82.9
5位 鈴木達也(協会)▲147.9
6位 平賀聡彦(最高位戦)▲162.0
7位 和久津晶(連盟)▲165.9
8位 猿川真寿(連盟)▲207.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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