将棋の菅井竜也王位への挑戦権を争う、王位戦挑戦者決定リーグ戦の最終戦が5月16日、一斉に始まった。紅組、白組に6人ずつ分かれ、各組の優勝者が挑戦者決定戦を行う仕組みだが、紅組は混戦模様、白組は一騎打ちの状況だ。
まず紅組は現在、羽生善治竜王と村山慈明七段が3勝1敗でトップ。木村一基九段と松尾歩八段が2勝2敗で続いている。この日は羽生対松尾、木村対村山という対局のため、4人が3勝2敗で並ぶ可能性がある。
羽生竜王、村山七段は一方が勝ち、一方が敗れれば、その時点で優勝が確定。また、両者とも勝った場合は2人によるプレーオフが行われる。羽生竜王、村山七段がともに敗れ、4人が3勝2敗で並んだ場合プレーオフはなく、該当する直接対決の成績から、松尾八段が優勝となる。勝敗次第で、優勝争いから一転リーグから陥落する可能性があるだけに、どの棋士も負けられない一局だ。
白組は、澤田真吾六段が4戦全勝、豊島将之八段が3勝1敗と、すでに優勝争いはこの2人に絞られている。澤田六段が阿久津主税八段に勝利し全勝を守れば、文句なしの優勝。澤田六段が敗れ、豊島八段が佐々木大地四段に勝利した場合は、澤田六段と豊島八段が4勝1敗で並ぶためプレーオフとなる。持ち時間は各4時間。
AbemaTVでは、各組の優勝がかかる4局を終了まで生放送する。
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