5月18日、東京・後楽園ホールで開幕するジュニアの祭典「ファイヤープロレスリング ワールドPresents BEST OF THE SUPER Jr.25」(BOSJ25)。昨年は、レジェンド・獣神サンダー・ライガーの最後のBOSJという大義名分とともに、世代交代・時代の変わり目ともいえる大会だったが、2018年の出場者の昨年の主役級はそのままに、フレッシュな布陣による新時代を幕開けを感じさせる。
開幕戦となるAブロックは、タイガーマスク、ACH、フリップ・ゴードン、ウィル・オスプレイ、YOH、石森太二、金丸義信、BUSHIが出場する。
ややユニット間の争いを避けるような編成とはいえ、Aブロックに関してはもはや新日本プロレスのJr戦線で有力選手を倒しきった、しかも複数回という難攻不落状態のウィル・オスプレイに死角なしという雰囲気ではある。だからこそ新参戦組の徹底した「打倒オスプレイ」を見る大会になりそうだ。
タッグで輝きを見せてきたYOHが盟友と別ブロックでこの大会に参戦。シングルプレイヤーとしての真価を新たなステージも期待できるし、ユニット間で抗争を深めてきた金丸とBUSHIが狡猾な星取り表の隙をついて生き残る可能性も否定できない。
ROHからやってくる新たなハイフライヤー、フリップ・ゴードンも要注目だ。「日本から世界へ」と公言する彼にとってBOSJの舞台は、世界市場に向けた重要なプレゼンテーションの場、通過点ともとれるがこの階級の最高峰が集まる大会でどこまで存在感を見せることができるだろうか。
同様にROHからいち早く観客の支持を得ているACHの存在も無視できない。近年、オスプレイを軸に次元を越えたハイフライヤー対決で度肝を抜いてきたBOSJだが、予想を越えた展開を期待したい。
さてAブロックで最も不気味な存在が3月にプロレスリング・ノアを退団し、5月4日に新日本プロレス・レスリングどんたくで、BULLET CLUBに電撃加入した石森太二だ。石森の参戦によりジュニア戦線の生態系が大きく変わる可能性も大きい。特に開幕戦のオスプレイとの戦いに注目したいと思う。
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