大相撲夏場所六日目、それまで全勝の横綱・白鵬(宮城野)を押し出しで破って金星を挙げた前頭二枚目の阿炎(錣山)。「思い切りのいい押し相撲」が勝因と感じさせる一番だったが、元小結・若荒雄の不知火親方は、阿炎が手に施していた「テーピング」を隠れた勝因に挙げた。
19日、AbemaTVの大相撲夏場所七日目で解説を務めた不知火親方は、自身も現役時代に「突き押し」を得意にしていたことを引き合いに出し、「阿炎がいつもよりも手首から手のひらにかけて広めにテーピングをしていた」ことに着目。
「横綱は胸に多く汗をかいているので、汗で滑ると突っ張りがすかされ、相手に懐に入られてしまいます。おそらく阿炎は、そのこと(滑り止め)を考えていつもより多め、広めにテーピングを施していたのだと思います」と、阿炎の用意周到な一面について説明した。
その阿炎、七日目は前日の突き押しから一転、叩き込みで大関・豪栄道(境川)を下すなど、勝ち星(3勝4敗)以上に存在感が増している。新三役で小結の遠藤(追手風)が休場となる中、残る場所、否が応でも阿炎への注目度はさらに高まりそうだ。
AbemaTVでは、大相撲夏場所の模様を序ノ口から結びの一番まで、全取組を生中継している。
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