![元プロ野球・斉藤和巳氏が「杉内、両手骨折」事件を語る 「その後の彼の活躍を生んだ」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/1/e/724w/img_1e5bef06b8edf293711133dcdb63c5b1575021.jpg)
ソフトバンクホークス(旧ダイエーホークス)で最多勝3回、沢村賞2回に輝き、現在は野球解説者として活躍する斉藤和巳氏(40)が、2004年に起きた前代未聞のある事件について語った。
5月19日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継に解説として登場した斉藤氏は、2004年6月1日の対ロッテ10回戦、先発をした現・巨人の杉内俊哉投手(当時23歳)が、2回7失点の直後、ベンチの椅子を殴打して「両手の第5中手(ちゅうしゅ)骨骨折」の怪我を負った事件に言及。
「投手としては、確かにやってはいけないこと。当時の王監督にもかなり怒られました」と前置きをしたうえで、意外な見解、エピソードを披露した。
「実はあの事件が、その後の彼の活躍につながりました。普段は気持ちを表に出す投手じゃなかった。その分、『こんなに熱いものを内に秘めているんだ』という確認ができたことはチームメイトとして嬉しかったし、皆の中に(杉内を)受け入れようという雰囲気が生まれました」と振り返った。
斉藤氏も認める“糸を引くような”ストレートとスライダーを持ちながら、2002年の入団からしばらくは、勝ったり負けたりの不安定なピッチングが続いたという杉内投手は、この一件を機に変貌を遂げる。翌2005年シーズンには18勝をマークして「最多勝、最優秀防御率(2.11)、沢村賞」などの名立たる賞を総なめにする活躍を見せ、球界を代表する左腕へと成長していった。
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