
第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が日本時間の20日、フランス時間の19日に行われ、是枝裕和監督の映画『万引き家族』が最高賞のパルムドールを受賞した。
日本映画がパルムドールに輝くのは、1997年の今村昌平監督の『うなぎ』以来。まさに21年ぶりの快挙となった。
是枝監督は「さすがに足が震えています。そしてこの映画祭に参加していつも思いますが、映画を作り続けていく勇気をもらいます」と挨拶した。
是枝監督作品は過去に4度カンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品されており、2004年の『誰も知らない』では主演の柳楽優弥(28)が最優秀男優賞にも輝いていた。2013年には『そして父になる』で審査員賞を受賞しており、5度目のチャレンジで初の栄光となった。
今回の映画『万引き家族』は東京の下町で祖母の年金を当てにしながら、足りない生活費を万引きで稼ぐ家族の物語。犯罪でつながった家族を通して、人間の絆を描いている。
自宅で受賞の吉報を聞いたという主演のリリー・フランキー(54)は20日に「(パルムドールが)わかった瞬間は、感動してじんましんが出ました。思っていたことが叶った瞬間ってこうなるんだと思いました」と喜びを語った。
『誰も知らない』で主演男優賞を受賞した柳楽は「監督のすごさを子どもながらに感じていましたが、『万引き家族』の素晴らしい受賞結果に、改めて尊敬の気持ちでいっぱいになります」と祝福のコメント。
2013年に審査員賞を受賞した是枝作品『そして父になる』で主演を務めた俳優・福山雅治(49)は「すごすぎて是枝監督が遠い人になっちゃって。寂しさを感じるくらいすごいです」と興奮冷めやらぬ様子で語った。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

