<大相撲夏場所>◇十二日目◇5月24日◇両国国技館
関脇・栃ノ心(春日野)が、過去25回の対戦で1度も勝てなかった横綱・白鵬(宮城野)に26度目の挑戦で、寄り切りで初勝利。初日からの12連勝で、2度目の優勝へ大きく前進するとともに、直近3場所で36勝目を挙げ、まわし同様に大関の座もがっちりとつかんだ。
もはや現役最強とも思える力強さだ。気合が入るごとに紅潮していく体を、立ち合いで思い切りぶつけると、これまで25連敗とまったく相手にされてこなかった白鵬に対し、右四つがっぷり。お互い全力を込めて引き付けあうと、徐々に圧力で勝り、大横綱を堂々と寄り切った。
これで初場所の14勝、三月場所の10勝と合わせて3場所合計36勝。初場所は平幕だったとはいえ、もはや大関昇進は当確という雰囲気が流れている。あとは2度目の優勝で昇進に花を添えるかどうか。番付上位との対戦は、もう1人の横綱・鶴竜のみ。来場所から「大関・栃ノ心」を名乗るからには、もう負けてもやむなしという取組は1つもない。
AbemaTVでは、大相撲夏場所の模様を序ノ口から結びの一番まで、全取組を生中継している。
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