トッププロが集う麻雀リーグ「2018RTDリーグ」BLACK DIVISION 31・32回戦が5月24日に放送され、内川幸太郎(連盟)は待望の5勝目。開幕以来の最下位脱出を果たし、ランキングも7位に浮上した。小林剛(麻将連合)は7勝目を挙げ、ポイントを+400台に乗せ、独走体勢に入った。
「僕が頑張れば、BLACK DIVISIONは盛り上がる」。ここまで最下位に甘んじていた内川は、自身のためにも、そして視聴者のためにも、粘り強く戦う覚悟を秘めていた。BLACK 31回戦の対局者は内川幸太郎、松本吉弘(協会)、多井隆晴(RMU)、瀬戸熊直樹(連盟)。東1局、内川は大三元を警戒される状況を作り出し、1人テンパイで流局に持ち込む。最下位というポジションなら過大評価されやすいと考えての頭脳プレーだった。「いつもと違った感じも出していこうと、考えていたことがうまくハマってゲームを進められた」と心理戦が功を奏し、次局の親番で、リーチ・発・ドラ5で1万8000点のアガリを引き寄せた。オーラスも自らアガってトップ。これで開幕以来、ついに最下位を脱出した。一時は300台まで膨らんでいたマイナスポイントを100台まで戻し、予選11半荘を残し、一気に準決勝進出争いに名乗りを上げた。
32回戦の対局者は、小林剛、萩原聖人、白鳥翔(連盟)、村上淳(最高位戦)。アガリ率、放銃率ともに2位の小林はここまでの成績を振り返り「全部出来過ぎの数字。この打ち方をしたから勝てたのではなく、たまたま勝っているからこういう数字が残っている」と冷静に受け止めていた。
東3局、小林はリーチ・ドラ1で2600点のアガリからスタート。南1局で満貫をものにしてトップに立つと、そのリードを生かし、持ち味である小刻みなアガリを重ねながら、そのまま逃げ切った。「一緒に準決勝に行くであろう2、3、4位のポイントを少しでも減らしておきたい」と、ポイントを半分持ち越しての準決勝を見据え、気持ちを切り替えた。これでプラスポイントも400台に乗せ、独走状態に入った。【福山純生(雀聖アワー)】
【BLACK DIVISION31・32回戦終了時点での順位】
1位 小林剛(麻将連合)+404.2
2位 白鳥翔(連盟)+162.9
3位 多井隆晴(RMU)+34.6
4位 瀬戸熊直樹(連盟)▲35.3
5位 萩原聖人▲81.3
6位 松本吉弘(協会)▲128.3
7位 内川幸太郎(連盟)▲175.9
8位 村上淳(最高位戦)▲181.0
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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