法大野球部OBでプロ通算2038安打、コーチとしてもイチローらを育てた新井宏昌氏(66)が、学生選手に向けて「自分がしっかりして、やらないといけない部分が強い」と、部門コーチが多数いるプロ以上に、自主性が必要だとメッセージを送った。
![“イチローの師” 新井宏昌氏、学生選手にネット動画での自主研究を提案「じぶんでやらないといけない」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/7/d/724w/img_7d01e2f2269f341ec82e5a6d680a8dcc571160.jpg)
新井氏は5月27日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継に解説で登場。自ら名球界入りする2000安打を記録し、引退後はコーチとしてオリックス時代にイチロー、広島時代には丸らを育てたことで知られるが、自身が法大野球部時代は「我々の時代は監督だけでコーチがいなかったので、打撃指導はほとんどしてもらった記憶がない」と、自分で考えて練習せざるを得なかったと振り返った。
その上で、プロとの環境の違いについては「プロは担当コーチが手取り足取り、朝から晩まで一緒に練習、それを連日するわけですが、学生時代に個人のプレイヤーが監督やコーチにしっかり指導を受けるということは少ないんじゃないかと思う」と分析した。一部にはOBや現役学生がコーチを務めるところもあるが「しっかりした人が見て、丁寧に定期的に指導してやらなければ、なかなかレベルアップはしない」と、指導する側のレベルや頻度についても指摘した。
なかなか各部に多数のコーチがいる状況は作りづらいが「今の時代は、いくらでもいい選手のフォームとか打撃シーンを見られますので、それを参考にできます。昔はそんなことはなくて、言われたことをするしかなかったですから」と、ネット上の動画などを活用しながら学んでいくことを勧めていた。
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