魔の季節となるか、浮上のきっかけとなるか。5月29日に日本生命セ・パ交流戦が開幕した。過去には交流戦が鬼門となっていた横浜DeNA。中畑清監督が指揮を執った2015年には貯金10の首位で交流戦に入ったものの、交流戦で3勝14敗1分、勝率.176と大幅に負け越し、終わってみればまさかの借金生活に。ラミレス体制1年目の2016年は7勝11敗。昨年は9勝9敗の5割で乗り切り、後半戦の快進撃につなげた。

 昨年の交流戦勝率1位は、12勝6敗で.667の広島とソフトバンクだ。セ・リーグが全体的にパ・リーグに苦戦するなか、貯金6をつくり広島が頭ひとつ抜け出した形となった。交流戦の勝ち星がペナントレースの順位に大きく影響するのはいうまでもない。

 横浜DeNAは前カードでヤクルトに負け越し、21勝21敗2分の勝率5割の3位で交流戦に突入。ラミレス監督となって3年目になるが、意外にも借金なしで交流戦を迎えるのは初めてだ。交流戦を迎えるにあたり、「しっかり準備できている。チームも状態良いし、今年の交流戦はいつもと違う年になるかなと思います。選手も自信をもって望めると思う」と、開幕戦直前のラミレス監督。

 「今のチームの数字を見ても良い数字だし、期待通りの選手が多い。ラインナップの1~5番を見ると、相手投手から見れば切り抜けるのが難しい。そういうところが去年までと違う。今年は5割以上いけると思う」と自信を覗かす。リーグ1のチーム本塁打54本を誇り、ロペスは本塁打15本、打点41ともリーグトップ。昨年の交流戦でも打率.347、本塁打6本と結果を残している。今年もロペスのバットから快音が聞かれるか。昨日の試合で右足を負傷、途中交代しただけにその後の状況も気になるところだ。

 DHの構想については「いろんな使い方ができるが、筒香(嘉智)、宮崎(敏郎)をローテーションでDHにして、(宮崎がDHの場合は)ソトをサードで使って、外野に桑原(将志)、神里(和毅)を使うなど、できる」とケースバイケースで臨む方針だ。

 投手では、1軍に昇格した田中健二朗に注目だ。「左のリリーフが数いるということは良いことだし、交流戦でより左に頼ることはある。(田中は)2軍で状態が良いし、スピードも142キロ以上常時出ている。スピードも変化球もいい」と太鼓判を押す。

 昨年、ポストシーズンでソフトバンクが左投手を苦手にしていた記憶も新しく、今永翔太や去年交流戦で3勝を挙げた浜口遥大、エース格のルーキー東克樹らで白星を重ねたいところだ。

 「ガンバリマショウ!」いつも、報道陣からの取材が終わると必ずラミレス監督が口にする言葉。そのときの笑顔が自信を含んでいるように見えた。【山口愛愛】

(C)AbemaTV

▶5/30 17:50~ 【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs東北楽天ゴールデンイーグルス


▶5/31 17:50~ 【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs東北楽天ゴールデンイーグルス

【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs東北楽天ゴールデンイーグルス | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs東北楽天ゴールデンイーグルス | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
ここでしか見られない全選手のオリジナル紹介メモだけではなく、 今シーズンより「オリジナルカメラ」や「オリジナル球場レポーター」「各…
【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs東北楽天ゴールデンイーグルス | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs東北楽天ゴールデンイーグルス | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
ここでしか見られない全選手のオリジナル紹介メモだけではなく、 今シーズンより「オリジナルカメラ」や「オリジナル球場レポーター」「各…