小島先生、見ていてください。「麻雀駅伝2018」の本戦に出場する1チームを決める予選会の1日目が6月1日に行われ、昨年最下位と敗れ、予選会に回った日本プロ麻雀連盟(連盟)が、年代別に出た2チームで上位を独占した。5月28日に、同連盟の初代会長で最高顧問を務めてきた小島武夫さんが82歳で亡くなり、異名の「ミスター麻雀」ではなく「小島先生」と呼んできた連盟のプロからすれば、絶対に負けられない戦いとなっていた。プロ団体の最大派閥である連盟が、屈辱の予選会落ちから王者復活へ力強く踏み出した。
初戦の東風戦では、ベテラン藤崎智が勝負強さを見せた。1回戦、3着目で迎えたオーラスの親番でリーチ・ツモ・ピンフ・三色の1万2000点をアガり華麗な逆転トップ。2回戦を3着で終えると、最終3回戦で再びオーラスの親番で逆転トップ。スピード勝負の中でも、勝敗の分岐点を逃さないベテランの底力が光った。
一発・裏ドラなしルールの2戦目は、瀬戸熊直樹が持つ力強さが溢れた。1回戦、オーラスでチートイツ・ドラ2のアガり、2着目から逆転トップ。前半苦戦した2回戦も南場に入り点棒を重ね2着でフィニッシュ。僅差で進んだ3回戦は、東場で築いたリードを守りきった。
前半の2戦を終えて、数字上ではプラスポイントを連盟2チームが独占。本戦への出場枠「1」を獲得するためには絶好のスタートとなった。だが目標はあくまで本戦での優勝。残り2戦は2週間後に行われる。空から見守る「ミスター麻雀」へ朗報を届ける戦いは、まだ始まったばかりだ。
【1日目終了時点での順位】
1位 連盟under50 +75.3
2位 連盟over50 +29.3
3位 麻将連合 ▲43.2
4位 RMU ▲61.4
◆麻雀駅伝 「東風戦」(本戦6回戦/予選会4回戦)、西日本を中心に人気の「三人麻雀」(本戦8回戦/予選会4回戦)、一発・裏ドラなしルール(本戦6回戦/予選会3回戦)、RTDルール(一発・裏ドラあり 本戦6回戦/予選会3回戦)を、各チームが駅伝形式で選手を交代し戦うオリジナルルール。本戦には前年優勝のアマチュア連合、2位の最高位戦日本プロ麻雀協会、3位の日本プロ麻雀協会の出場が決まっており、残り1枠には予選会優勝チームが入る。
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