「この髪型はハゲているところを必死に隠そうとしているんだ。見た目にも悪くないだろう。必死に頑張っているんだ。みんな必死に頑張っているんだよ」。支援者たちを前にそう話していたトランプ大統領にも朗報かもしれない。
 4日、理化学研究所と医療ベンチャー企業のオーガンテクノロジーズは、髪を作る器官「毛包」を大量に生産することに成功、2020年に実用化を目指すと発表した。正常な部分の頭皮を一部切り取り、そこから健康な「毛包」を取り出し、3種類の細胞を取り出して培養。再び組み合わせて「毛包」の原基、つまり"種"を作る。これを髪が生えてない部分へピンセットで移植すると、髪が生えてくるという仕組みだ。理研の辻孝氏のチームによるマウスを用いた実験映像を見ると、移植した部分に毛が生えているのがわかる。