トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」BLACK DIVISION 37・38回戦が6月14日に放送され、瀬戸熊直樹(連盟)と村上淳(最高位戦)がトップを取り、瀬戸熊は5位から3位へ浮上。村上は最下位を脱出し、6位へランクアップした。
前対局のトップで7勝目を挙げていた瀬戸熊だが、36回戦終了時点までに挙げた6トップの後に4回ラスを引いていることもあり、気を引き締めていた。
BLACK 37回戦の対局者は、瀬戸熊直樹、村上淳(最高位戦)、内川幸太郎(連盟)、白鳥翔(連盟)。瀬戸熊は東2局の親番で3900点をアガると、その後もスピードのあるアガリを重ねていく。そしてトップ目の村上と1400点差で迎えたオーラス、僅差の勝負を落ち着いて制し、8勝目を挙げた。
「非常にいい緊張感の中でやってました」と充実の表情を見せ「ひとつの鳴き、ひとつの打牌選択で地獄に落ちるんで、慎重にならざるを得なかったんですけど、僕がちょっとツイてた」とジンクスを破り、会心の連勝をおさめた。このトップで+30.2とプラス域に突入。降級争いから抜け出し、さらなるポイントの上積みを目指していく。
38回戦の対局者は村上淳、白鳥翔(連盟)、松本吉弘(協会)、多井隆晴(RMU)。前節では4、3、4着と大敗を喫し、落ち込んでいた村上は「残り局数を考えずに一戦一戦を大切に戦っていく」と、いつも通りを心がけていた。
東4局、村上はリーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・三色・ドラ2と、自身が磨き上げてきたいつも通り“リーチしてツモる”で倍満を決める。そしてトップ目だった白鳥と5000点差の2着で迎えたオーラスでは、北・南・ホンイツをアガって逆転トップ。「このRTDに出られなくなることは、僕にとっては死に等しいので、死の瀬戸際で踏ん張っている感じ」と全身全霊で自分の麻雀を打ち切っての4勝目。これで最下位脱出を果たし、6位へランクアップした。「ただ麻雀をやっている最中は、そういうことを考えずに集中できるんで、麻雀って素敵なゲーム」と改めて麻雀に感謝した。【福山純生(雀聖アワー)】
【BLACK DIVISION37・38回戦終了時点での順位】
1位 小林剛(麻将連合)+468.7
2位 白鳥翔(連盟)+185.8
3位 瀬戸熊直樹(連盟)+30.2
4位 萩原聖人▲14.2
5位 多井隆晴(RMU)▲58.7
6位 村上淳(最高位戦)▲177.7
7位 内川幸太郎(連盟)▲206.0
8位 松本吉弘(協会)▲228.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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