将棋の棋聖戦五番勝負第2局が6月16日、東京都港区の 「グランドニッコー東京 台場」で始まった。第1局を制した挑戦者の豊島将之八段(28)が勢いをそのままに初タイトルに王手をかけるか、同タイトル10連覇中の羽生善治棋聖(竜王 47)がタイに戻すか。タイトルの行き先を大きく左右する一局だ。
 10年間、同タイトルを保持し続けている羽生棋聖だが、今年度は調子が上がっておらず、前日まで11局指して4勝7敗と3つの負け越し。さらに直近では5連敗を喫している。このうち4連敗目、5連敗目となったのが、今回対局する豊島八段。2人の対戦成績も12勝11敗と拮抗し、将棋界の第一人者としても棋聖戦11連覇、さらにはタイトル通算100期に向けて正念場となる。