トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ2018」WHITE DIVISION43・44回戦が6月25日に放送され、勝又健志(連盟)と猿川真寿(連盟)がトップを取り、勝又は7勝目、猿川は6勝目を挙げ、ともに総合順位は変らずも、ポイントを伸ばした。
WHITE 43回戦、対局者は勝又健志、和久津晶(連盟)、鈴木たろう(協会)、佐々木寿人(連盟)。勝又の頭脳プレーが冴えたのは東2局。佐々木からの先制リーチを受けながら、テンパイ後に1巡、回してから追っかけリーチを決断した場面だ。下家の和久津がソウズのホンイツ仕掛けの中、勝又はテンパイ打牌で切った5ソウに反応しなかったことを確認すると「和久津さんがちょっと引いたのかな。であれば十分長引く可能性がある」と1巡の間につかんだ情報を生かしたリーチ判断を見せ、リーチ・ツモ・タンヤオで6000点を加点したのだ。その後、南1局1本場で満貫をアガってトップ目に立った勝又は、和久津との接戦を500点差で制しての7勝目。ポイントも200台が見えて来た。
44回戦の対局者は、猿川真寿、石橋伸洋(最高位戦)、平賀聡彦(最高位戦)、鈴木達也(協会)。4位達也とは120.9ポイント差あった猿川は「達也さんと直接対決なんで、ここで勝つと大きい。リスクをどの程度負うのかが勝負所になる」とにらんでいた。
東1局、2軒リーチに追っかけリーチを敢行した猿川は、リーチ・ツモ・三色・ドラ2で跳満を決めスタートダッシュに成功。その後も要所でアガリをものにし、6勝目を挙げた。「道中、調子良かったのに守っちゃって。下位争いに意識が強くいってしまったのは反省点」としながらも「結果的には(達也とトップラス)いい着順で終われた」と4位達也とのポイント差を一気に9.9にまで縮めた。予選は残り5半荘。「(今節)残り2戦で4位以上には入っていたい」と今年も昨年同様、最終コーナーでまくりを見せるため、自ら舞台を整えた。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 43・44回戦終了時点での順位】
1位 鈴木たろう(協会)+306.3
2位 佐々木寿人(連盟)+278.5
3位 勝又健志(連盟)+177.3
4位 鈴木達也(協会)▲61.3
5位 猿川真寿(連盟)▲71.2
6位 平賀聡彦(最高位戦)▲173.7
7位 和久津晶(連盟)▲217.1
8位 石橋伸洋(最高位戦)▲238.8
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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