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 落語家の桂歌丸さん(81)が2日の午前11時43分、慢性閉塞性肺疾患のため横浜市内の病院で亡くなった。

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 歌丸さんは1951年、五代目・古今亭今輔に弟子入り。1966年にスタートした日本テレビ系の『笑点』では大喜利メンバーとして活躍し、2006年から10年間、司会を務めていた。

 近年は車椅子の移動を強いられるなど体力的な衰えを隠せない状況で、誤嚥性肺炎などを患い入退院を繰り返していた。

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 歌丸さんはそれでも落語への情熱を失うことなく、2017年に行われた国立演芸場での公演でも「未だに酸素注入の管が外せませんが、酸素がないときの苦しさというのは金のないときの苦しさよりも苦しいですね」と、“まくら”で自らの体調に触れつつ、呼吸器を付けたまま高座に臨んでいた。

 歌丸さんの訃報を受け、長年笑点で共演してきた仲間たちが悲痛な想いを明かした。三遊亭円楽(68)は「回復していると安心したばかりでしたので、言葉になりません。楽さんと呼んでそばに置いて下さってありがとうございました。頼る人がいなくなりました……」とコメント。2006年まで笑点に出演していた林家こん平(75)もショックを隠し切れず、「とっても早い、早い、早い……。もっともっと生きてほしかった。会いたかった、会いたかった……」と嗚咽を漏らした。

 2016年に笑点の司会を引き継いだ春風亭昇太(58)は、歌丸さんから言われた忘れられない言葉があるという。「(笑点の)司会をやらせていただくことになったときに、歌丸師匠がもうなんか『あんまり色々なことを気にしないで、昇太さんの好きなようにやってくださいよ』って、すごい優しい言い方をして下さって。とてもありがたかったですね」と明かし、感謝を述べた。

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 「目つむるまでしゃべりたい。息の続く限りは落語を喋りたい、噺をやりたい」と話し、「落語家は笑いを届けるのが仕事」と生涯現役を貫いた歌丸さん。その温かい人柄で誰からも愛された81年の人生だった。

 葬儀、告別式は近親者のみで行い、7月11日にお別れの会が開かれる予定だ。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)


桂歌丸さん死去 81歳 落語界の発展に尽力▶︎Abemaビデオはこちら

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けやきヒルズ キャスター:柴田阿弥 | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
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