角界でも屈指の人気力士、勢が今秋、結婚することが明らかになった。お相手は女子プロゴルファーの比嘉真美子で3年前の夏場所、知人を通じて知り合い、1年後には交際に発展。昨年夏ごろに勢からプロポーズして、比嘉も快諾したという。
トップアスリート同士のビッグカップル誕生だ。ゴルフクラブを握ればプロ級の腕前を持つ勢。ともにカラオケ好きで、誕生日は偶然にも同じ10月11日生まれと共通点があまりにも多い2人は、お互いを支え合いながらプロとして結果を残してきた。昨年はケガに苦しみ低迷していた勢だが、ここ2場所は連続勝ち越しで今場所は久しぶりに三役を狙える地位に躍進。復活劇の陰には将来の伴侶の存在が大きかったことは、想像に難くない。
結婚した力士が真っ先に思うのは「結婚して成績が下がれば、自分だけでなく彼女も言われてしまう」ということで昔も今もほぼ一致している。勝負の世界に身を置くだけに不振が続けば「あいつは女房をもらってからは…」といった陰口も、多かれ少なかれ聞かれるのも致し方ないかもしれない。
角界のビッグカップルと言えば、魁皇(当時大関、浅香山親方)と西脇充子(元女子プロレスラー、タレント)、貴乃花(当時横綱)と河野景子(元フジテレビアナウンサー)、若嶋津(当時大関、二所ノ関親方)と高田みづえ(アイドル歌手)などが思い出される。力士と女子プロゴルファーの結婚は、益荒雄(元関脇、阿武松親方)と奥村久子のケースがあったが、結婚時に益荒雄はすでに現役を引退していた。勢と比嘉はともに現役バリバリのプロアスリート同士。結果が数字となって如実に表れるシビアな世界で互いに生きている。プレッシャーになるのか、相乗効果となるのか。相撲とゴルフ、これからの2人は双方のファンから今まで以上の視線が注がれそうだ。
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