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 2006年、2007年に放送され人気を博した『時効警察』シリーズ以来、11年ぶりに、麻生久美子テレビ朝日・金曜ナイトドラマに帰ってくる!

 このたび麻生が出演するのは、山田孝之菅田将暉がW主演を務めるドラマ『dele』(7月27日よる11:15~スタート)。自分が突然死んでしまったとき、誰にも見られたくないデータは一体どう処理したらいいのか。「デジタル遺品」をテーマにした同作で、山田は死者が残したデジタル記録をすべて抹消する仕事を請け負う坂上圭司を、菅田は坂上の仕事を手伝うなんでも屋の真柴祐太郎を演じる。

 そして、そんな二人を出会わせるキーパーソン、圭司の姉で弁護士の坂上舞を演じるのが麻生。麻生が『dele』出演を決めた理由とは。ドラマの舞台裏から “絶対に見られたくないもの”まで、じっくりと話を聞いてきた。

『時効警察』から11年…共演者と脚本に惹かれ決めた『dele』出演

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ーー今回『時効警察』シリーズ以来11年ぶりのテレ朝ドラマへの出演とのことで、『時効警察』ファンはすごく喜んでいると思います! 麻生さん自身も感慨深く感じるところはありますか?

麻生:嬉しいです、わたしも。あれ面白かったですよね!11年も……そんな経ったかって感じです。あっという間でしたね。

ーーあのときの三日月くんと今回の坂上舞は、また全然違うキャラクターだと思うのですが、オファーが来たときはどのように感じましたか?

麻生:山田さんと菅田さん、お二人の名前を聞いて、すごく魅力的なキャストだと思いました。なので内容よりも先に「そのお二人とならやりたい」っていうのがまずありました。先に(脚本を)読んでいたマネージャーさんからは「本が凄く面白い」って聞いていたので、それは楽しみだなと思って読んだら本当におもしろかったです。扱っているテーマも今っぽい内容ですし、考えさせられる内容だったので、実際に自分ならどうしようって考えてしまいました。

——菅田さんとは『泣くな、はらちゃん』(2013年、日本テレビ)で姉弟役をされていましたが、山田さんとはがっつりと共演するのは今回が初だということで。

麻生:そうなんです。映画でちょこっと共演したことはあったんですが、同じシーンにはいたくらいで、セリフとかかわしてないので、ほとんど絡んだことはなくて。こんなにしっかり共演するのは初めてです。

——でも、どちらにも魅力を感じていたと。

麻生:はい。活躍は知っていたので、普通に見ているファンの人みたいな感じです(笑)。

山田孝之の印象は「シャイな方」「心地いいです」

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——実際に今回共演して、今まで持っていた印象と変わったところはありますか?

麻生:変わったというか、山田さんはどういう方かよくわからなかったのですが、すごくシャイな方なんだなということを今回初めて知りました。……「シャイ」と受け止めています(笑)

——テレビやスクリーン越しのイメージで社交的な方かと思っていました!

麻生:わたしもそう思っていたんです。(山田の出演作だと)『電車男』で山田さんを見たのが、1番最初に「いいな」と思った作品だったので。山田さんは三枚目も怖い役も、ちょっと変な役もなんでもやられるじゃないですか。なので、おしゃべりな感じの人なのかなと思っていたら、全然で。それがすごくいいなと思いました。心地いいです。下手に気を使われていっぱい会話するよりも、らしくいてくれる方が。無理に会話を起こそうとしないというか。それがすごく楽です。黙ってていいんだ、ってこちらもなります。

でも、お芝居を一緒にしていると、現場の空気をを通してなんとなくコミュニーケションが取れるようになってきました。わたしも「山田さ~ん」って話しかけられるようになってきました(笑)。

——麻生さん自身は現場では積極的に話しかけたりするタイプですか?

麻生:基本的には!でも空気読むタイプなので。山田さんみたいなタイプには話しかけないです(笑)。じょじょに様子を見ます。菅田さんにも最初は話しかけなかったと思います。

——菅田さんは『はらちゃん』のときは、結構クレイジーな弟役でしたよね。お二人はかなり仲良さそうに見えました。

麻生:あのときの菅田さんってピンポイントでやってきてガーッと暴れてすごい印象だけ残して帰っていくみたいな役柄だったので、一緒のシーンはあるはあるんですけど、そんなにたくさんは一緒にはいなかったんです。嵐のように去っていく感じだったので(笑)。

——そうだったんですね!それから菅田さんはどんどん売れていって、お姉ちゃんとしては微笑ましく?

麻生:わたしがそんな偉そうには言えないですけど(笑)。理由がわかるな、と思いました。『はらちゃん』のときから芝居が面白かったですから。人の記憶に残る芝居。菅田さんのお芝居って他にない感じがするんですよね。なのに、ちゃんと実在感があって。芝居している感じもあんまりしないし、すごく魅力的な俳優さんですよね。

——今回も改めて菅田さんのうまさを感じましたか?

麻生:『はらちゃん』のときはもっとぶっ飛んだ役だったので、「こういうのを面白くできるのはすごいな」と思っていたんですけど、今回は「ナチュラルなのも全然いけるんだな」「なんでもやっぱり出来るんだな」という印象に変わりました。

——菅田さんと山田さんの雰囲気は麻生さんから見ていかがでしたか?

麻生:すごくいいコンビです。すごく仲良しで、山田さんも菅田さんには心を完全に許していると思います(笑)。ふざけあってるし、男子の世界って感じです。

——実際にお姉さん目線で見ちゃったり?

麻生:そうそう、わたしはそんな二人を覗いています(笑)。

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——役作りで意識したことは?

麻生:苦労はしております。セリフが難しい……。山田さんが早口で喋るキャラクターなので、一応姉弟ですし、職業的にも、と意識はしています。少し似ているところがある方がいいかなと。弁護士でゆっくり喋るのもないだろうと思うので、少し大変でした。説明ゼリフをだらだら喋ったら、聞く方も疲れると思うので。

——山田さんと姉弟役ということで、実際に似ているところ、親近感を感じるところはありますか?

麻生:うーん……山田さんの方が全然美形なんですけど、山田さんってうちの弟となんとなく似ているんです。だから遠くないというか。親近感は勝手に湧いています(笑)。山田さんは彫刻のように美しいなって思って、横顔とかもいつも見ています。鼻筋のラインとかも美しすぎます。髪もサラサラだし(笑)。

——見るのが楽しみなシーン、印象に残っているシーンはありますか?

麻生:見るのが楽しみというか、嫌なシーンがあって。圭司(山田孝之)と一緒に音楽に合わせてヘッドバンギングをするっていうシーンがあるんですけど。姉弟なので、同じようにヘッドバンキングして欲しいと言われたんです。先に山田さんがやられていて。その映像を見せてもらって「こんな感じでやってください」って言われて……それが全然できなくて(笑)。難しいんですよ~!横ノリから始めて手とかもついて、最後こういう感じ~みたいな。山田さんが自由にやったものをわたしがマネをするという。頑張ったんですけど、見るのがちょっと怖いです。菅田さんには「いいもの見ました」って言われました(笑)。かっこよくしようとか思ってなかったので、もう変でいい!と割り切ってやりました。

——それはもともと台本に書かれていたんですか?

麻生:はい。だから見た瞬間「うわっ!やだ!」って(笑)。

子どもが『dele』に興味津々「事件とか大好きなんですよ」

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——『dele』は亡くなられた方のデジタル遺品がテーマのお話でしたが、麻生さん自身も絶対に見られたくない「ここは見ないでー!」という場所やものはありますか?

麻生:見られたくないものばっかりですよー!携帯に入ってる写真とかメモとか嫌です!

——メモを取っていらっしゃるんですか?

麻生:わたし、すごくメモを書くんです!

——日記的なことをメモされているのでしょうか。

麻生:日記……というか、そのとき思ったことや、これを忘れてはいけない!と思ったこととか、誰かについてどう思ったとかも書いています。それは聞かれるからなんですけど。インタビューのときに忘れちゃうので(笑)。

——じゃあそのメモには「山田さんシャイ」とか書いてあるんですね。

麻生:あはは。これから書きます(笑)。でもドラマのことはあまり書いてないんです。映画が多いです。映画は撮影から時間がだいぶ経って公開前に聞かれることが多いので、書いていないと忘れちゃうので。

——そのメモを見てみたいです。

麻生:やだー!(笑)でも写真も相当変なものありますよ。

——無駄に撮っちゃうものとかありますか?

麻生:ほとんど子どもと犬しかないんですけど、たまに自分の顔を記録で撮らないとっと思って撮るときがあります。その写真とかは超恥ずかしいです。絶対に見られたくない!(笑)たまには一人のちゃんとした写真がないと困るっていうことがあって、「写真出してください」って言われたときに案外ないんですよね。なので、ふと思い出したときにたまーに自撮りするんですけど、それが超恥かしいです。やり慣れてないから。

あとマイク機能とかもよく使っているので、それを聞かれるのも恥かしいですね。

——マイク機能もメモ感覚で使われているんですか?

麻生:メモで使うときもあるし、あとはセリフを覚えるときに自分で読んでその声を入れています。全部のセリフを作業しながら流しています。

——スピードラーニングみたいな感じなんですね。

麻生:そうですね。聞き流して覚える!(笑)

——それは昔から?

麻生:子どもが生まれて忙しくなってからはそうですね。

——お子さんも覚えちゃいそうですね。

麻生:意外と覚えますね!わたしが同じことをブツブツ言っているので。

今、事件性のある難しいセリフを喋っているじゃないですか。うちの子、すごいそういうのに興味があって。「事件」とか大好きなんですよ。ニュースとか見せると大変ですよ。「ねぇねぇ今のなんて言ってたの?どういうこと?」って。

サスペンスドラマとかも好きで、ザッピングしてくら~い感じの映像が流れてると「ねぇ今の戻って!」って言ってきます(笑)。最初大丈夫かなーって心配しました(笑)。

——子どもってホラーだったりサスペンスが好きだったりしますよね。今回の『dele』とかはすごい興味を持たれるんじゃ……。

麻生:そうなんです。「見たい。早くドラマ」とか言われます。

——放送が楽しみですね! 今日は楽しいお話ありがとうございました!

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テキスト:堤茜子

写真:You Ishii

【山田孝之×菅田将暉 W主演】dele/ディーリー 第1話 | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
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出演者は、坂上圭司:山田孝之、真柴祐太郎:菅田将…です。
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