<大相撲名古屋場所>◇五日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ
前頭十五枚目の石浦(宮城野)が、前頭十五枚目・竜電(高田川)を豪快かつ巧みな下手投げで破って3勝目を挙げた。
立ち合いから素早く左の下手を引いて頭をつけ、懐に潜った石浦に対して、右の上手を取って首を決め、石浦の動きを封じた竜電。両者組み合いながら土俵中央に立ったその時、外掛けから低い姿勢になり、竜電の重心を巧みに崩した石浦の強烈な下手投げが炸裂した。
AbemaTVで解説を務めていた元小結・旭道山は「小兵力士は右を拝んで、左の腕を返して、前に出ていく。出られなかったら、左から投げを打つという流れが鉄則。頭をつけてなんぼですし、何より前に出るという意識がありますね」と話し、技のキレもさることながら、3勝目を挙げた小兵力士・石浦の取組の流れを絶賛した。
一方、石浦の下手投げで土俵に転がされた竜電は、悔しさが滲む表情で天を仰いだ。
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