<大相撲名古屋場所>◇六日目◇13日◇ドルフィンズアリーナ
横綱・鶴竜(井筒)の休場により、3横綱が不在となった名古屋場所は関脇・御嶽海(出羽海)が万全の相撲で土付かずの6連勝。早くも単独トップに立った。また新大関・栃ノ心(春日野)は、小結・玉鷲(片男波)の小手投げに土俵を転がり、今場所初黒星を喫した。中入り後の全取組結果は以下のとおり。
●前頭十五枚目・石浦(3勝3敗) 寄り倒し 前頭十六枚目・明生(2勝4敗)
石浦がもぐり込むも明生が時間をかけて起こした。石浦逆転の居反りは不発。
●前頭十五枚目・竜電(3勝3敗) 寄り切り 前頭十四枚目・隠岐の海(4勝2敗)○
右上手をしっかり引いた隠岐の海が粘る竜電に休む暇を与えず寄り切り。
●前頭十三枚目・栃煌山(4勝2敗) 上手出し投げ 前頭十三枚目・朝乃山(5勝1敗)○
お互い突っ張りから一気に寄った朝乃山が粘る栃煌山が出るところを出し投げ。
●前頭十二枚目・佐田の海(2勝4敗) 押し出し 前頭十六枚目・北勝富士(4勝2敗)○
立ち合いから北勝富士のおっつけが強烈。力強さがみなぎる押し出し。
●前頭十四枚目・琴恵光(2勝4敗) 寄り倒し 前頭十二枚目・荒鷲(1勝5敗)○
初日から5連敗中だった荒鷲が素早い出足で、目の覚めるような寄り倒し。
●前頭十枚目・千代丸(2勝4敗) 寄り切り 前頭十一枚目・阿武咲(3勝3敗)○
阿武咲のスピードが勝った一番。千代丸の大きな腹を苦にせず一気の寄り。
○前頭九枚目・妙義龍(5勝1敗) 寄り切り 前頭十一枚目・碧山(3勝3敗)●
突いて出ようとする碧山の手をかいくぐった妙義龍の作戦勝ち。
●前頭十枚目・錦木(3勝3敗) すくい投げ 前頭八枚目・旭大星(1勝5敗)○
上手を取られた旭大星が柔道技のようなすくい投げで逆転。うれしい初日。
○前頭七枚目・宝富士(4勝2敗) 上手投げ 前頭八枚目・千代翔馬(1勝5敗)●
左下手の差し合いから先に右上手を引いた宝富士のうまさが光った。
○前頭九枚目・豊山(4勝2敗) 押し出し 前頭七枚目・大栄翔(3勝3敗)●
押し相撲同士の取組は、豊山が大きな体を活かして圧力勝ち。
○前頭五枚目・大翔丸(2勝4敗) 寄り切り 前頭五枚目・嘉風(0勝5敗)●
立ち合い五分も大翔丸の寄りに嘉風が元気なくあっさり土俵を割った。
●前頭四枚目・魁聖(4勝2敗) 押し倒し 前頭六枚目・遠藤(5勝1敗)○
立ち合いすぐに体勢を崩した魁聖。相手のすきを逃さず遠藤が押し倒し。
○前頭六枚目・千代大龍(5勝1敗) はたき込み 前頭四枚目・輝(2勝4敗)●
好調・千代大龍が輝の足がそろったところをタイミングよくはたき込み。
○前頭二枚目・勢(2勝4敗) 押し出し 小結・松鳳山(1勝4敗)●
激しい当たりから回転のいい突き押しで完勝。まさに勢い十分。
●関脇・逸ノ城(2勝4敗) 送り出し 前頭筆頭・琴奨菊(2勝4敗)○
ベテラン琴奨菊が若々しい相撲。上手を引かれても攻め立て土俵際で逆転。
●前頭筆頭・正代(1勝5敗) 押し出し 関脇・御嶽海(6勝0敗)○
鋭い立ち合いから前まわしをしっかり引いた御嶽海。全く危なげなし。
○前頭三枚目・貴景勝(3勝3敗) 押し出し 大関・高安(4勝2敗)●
高安得意のかち上げが不発。上に抜け体が伸びたところを貴景勝が押し出し。
○大関・豪栄道(4勝2敗) 上手投げ 前頭三枚目・阿炎(2勝3敗)●
立ち合いすぐに左上手を引いた豪栄道が阿炎の突っ張りを封印。
○小結・玉鷲(3勝3敗) 小手投げ 大関・栃ノ心(5勝1敗)●
立ち合いから押し込まれた栃ノ心。上手を引いた瞬間に小手投げをくらいゴロリ。
■横綱・鶴竜(3勝3敗) 不戦 前頭二枚目・千代の国(4勝2敗)□
鶴竜が右肘関節炎で休場。千代の国は白鵬に続き1場所で2人の横綱に不戦勝。
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