将棋の棋聖戦五番勝負第5局が7月17日、東京都千代田区の都市センターホテルで始まった。11連覇を目指す羽生善治棋聖(竜王 47)と、豊島将之八段(28)はお互い譲らず2勝2敗でフルセットに。ここまで4局すべて先手番が勝利しており、この日の対局は羽生棋聖の先手番となっている。羽生棋聖が勝てば、タイトル通算100期の大偉業を達成するため、将棋界では大きな注目を集めている。
2人の過去の対戦成績は羽生棋聖の14勝12敗とわずかにリード。ただ羽生棋聖は今年度15局で6勝9敗、勝率.400と苦戦が続いている。挑戦者の豊島八段は20局指して13勝7敗、勝率.650と好調。棋聖戦だけでなく、王位戦でもタイトル挑戦中で、念願の初タイトル奪取だけでなく、一気に複数冠も期待されている。
羽生棋聖は、この対局に勝利すると、2008年以来保持している棋聖位が11連覇となり、同時に前人未踏のタイトル通算100期を達成。2位の大山康晴十五世名人(80期)を大きく離しており、昨年達成した永世七冠、今年2月に受賞した国民栄誉賞とならび、新たな金字塔を打ち立てることになる。
持ち時間は各4時間。AbemaTVではこの対局を終了まで生中継する。
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