相撲好き芸人として知られるナイツ・塙宣之が、相撲が好き過ぎるあまり「何でも番付にしてしまう」という変わった癖を告白した。
例えばお笑い芸人部門なら――?
「東の横綱がさんまさんなら、ダウンタウンさんは大関? いや、横綱だろう……とか色々考え始めると横綱がいっぱいになっちゃって(苦笑)。そのため、ある時から僕の中では『さんまさんは既に現役を退いた親方』ということになっています」
横綱過多の歪な構図を避けるため、今では「現役でネタをやっている人」に限定して番付をすることに落ち着いているという塙は、今のお笑い芸人部門について、「それでもサンドウィッチマンと中川家が東西の横綱で……とか考えると、やっぱり横綱が多くなっちゃうんですけどね」と苦笑いを浮かべる。
お笑いの番付を相撲界の番付に置き換える指標については、興味深い話も聞かれた。
「M-1グランプリの決勝進出者が、相撲界の番付でいう十両。つまり相撲一本で飯が食える状態(十両に昇進すると月給約100万が支給される)です。付き人など、その他の待遇面も向上します。M-1の決勝に進出すれば仕事は増えますが、それまでの芸人の生活は苦しい限り。いくらライブでウケても、相撲界では幕下レベル。収入はゼロ円に近いくらいです。仮に十両に上がっても、そこから先は実力以外に運やタイミング、力士で言えばケガもある。どちらも生き残るには厳しい世界なんですよ」
ちなみに、ナイツの番付をどのように考えているのか?
「我々は東の関脇くらいじゃないでしょうかね。もうひと壁を越えて、大関、横綱を目指すには“優勝経験”が足りません。M-1でもまだ勝てていませんので。金星や三賞はそれなりに取っている関脇が妥当だと思っています」
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