白鵬、鶴竜、稀勢の里の3横綱に、新大関・栃ノ心が休場する波乱の名古屋場所は、関脇・御嶽海が13勝2敗で初優勝。三賞では殊勲賞、技能賞も受賞。出羽海部屋として38年ぶり、長野県出身としては初の優勝に、館内は大いに盛り上がった。中入り後全取組結果は以下のとおり。
○前頭十六枚目・明生(6勝9敗) 下手投げ 前頭十枚目・錦木(6勝9敗)●
ふわっとした立ち合いから明生が飛び込むと、寄られたところを下手投げ。
●前頭十枚目・千代丸(5勝10敗) 寄り切り 前頭十五枚目・石浦(7勝8敗)○
素早く立ち合った石浦が低い体勢を保ち、最後は足を取るように寄り切り。
●前頭九枚目・妙義龍(9勝6敗) 寄り切り 前頭十一枚目・阿武咲(10勝5敗)○
妙義龍が一気に寄り切るかと思われたが、土俵際から一転阿武咲が寄り切り。
●前頭十四枚目・琴恵光(3勝12敗) 押し出し 前頭八枚目・旭大星(6勝9敗)○
琴恵光が立ち合い負け。防戦一方で新入幕の場所は幕内の壁を感じた12敗。
■前頭八枚目・千代翔馬(4勝11敗) 不戦 前頭十四枚目・隠岐の海(8勝7敗)□
○前頭十二枚目・荒鷲(5勝10敗) 上手投げ 前頭七枚目・大栄翔(6勝9敗)●
大栄翔の突進を、荒鷲が軽い身のこなしではたき込み。
○前頭七枚目・宝富士(7勝8敗) 寄り切り 前頭十五枚目・竜電(8勝7敗)●
両差しを許した宝富士が徐々に体勢を戻し、最後は十分の形から寄り。
○前頭十六枚目・北勝富士(11勝4敗) 突き落とし 前頭六枚目・千代大龍(9勝6敗)●
立ち合いで圧力をかけたのは千代大龍も、足が続かないところを突き落とされた。
●前頭五枚目・大翔丸(5勝10敗) 上手投げ 前頭十二枚目・佐田の海(8勝7敗)○
頭からごつんとぶつかった佐田の海。休まず攻めて上手投げで勝ち越し。
●前頭十三枚目・朝乃山(11勝4敗) 寄り切り 前頭三枚目・貴景勝(10勝5敗)○
貴景勝が低い体勢から角度をつけた立ち合い一発で朝乃山をのけぞらせた。
○前頭三枚目・阿炎(6勝9敗) 押し出し 前頭十一枚目・碧山(8勝7敗)●
阿炎自慢の突っ張りで碧山を圧倒。碧山は引きを警戒したか防戦一方に。
●前頭二枚目・勢(8勝7敗) 突き落とし 前頭四枚目・魁聖(9勝6敗)○
思い切りぶつかった勢も魁聖の巨体を寄り切れず、突き落としにばったり。
○前頭筆頭・正代(6勝9敗) 上手投げ 前頭四枚目・輝(6勝9敗)●
正代が左上手をしっかり引いて豪快な上手投げ。輝は足を滑られたのかばったり。
○前頭五枚目・嘉風(2勝13敗) 寄り切り 小結・松鳳山(3勝12敗)●
頭からぶつかる激しい立ち合いに両差しから一気の寄り。今場所一番の相撲。
●小結・玉鷲(8勝7敗) はたき込み 前頭十三枚目・栃煌山(10勝5敗)○
立ち合いが合わなかったが、うまく体をかわしてはたき込み。
○前頭九枚目・豊山(12勝3敗) 掛け投げ 関脇・御嶽海(13勝2敗)●
好調豊山が優勝した御嶽海を圧倒。再三粘る御嶽海を最後は投げ飛ばした。
○関脇・逸ノ城(8勝7敗) 押し倒し 前頭六枚目・遠藤(8勝7敗)●
遠藤が懐に入ろうとしたところ、逸ノ城が突き放したタイミングがはまり、遠藤が引っくり返った。
○大関・豪栄道(10勝5敗) 送り出し 大関・高安(9勝6敗)●
諸手で突いた高安を問題にせず豪栄道が電車道。カド番の場所で2ケタ。
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