人気ゲームでeスポーツ界のトッププレイヤーたちに勝利すれば100万円。AbemaTVのゲーム専門チャンネル「ウルトラゲームス」で放送中の「賞金首」は、そんな高額賞金で話題の番組だ。7月20日放送の「勝ったら100万円!PUBG 賞金首」では、親のスネをかじって生きる「最強ニート」が挑戦者として登場。PUBGにすべてを捧げた男たちが凄腕の賞金首と対峙した。

今回の挑戦者はSANADA_NEET(サナダニート)とtatsunootoshigo(タツノオトシゴ)の2人。SANADA_NEETはその名の通り、仕事をせずに親の援助を受けながら日々ゲームに明け暮れるニートの中のニート。しかしありあまる時間をPUBGに注ぎ込んでいるだけあってその腕前は凄まじく、プロも多数参加したオンライン大会で優勝をさらって「エイムゴリラ」という異名を持つまでになった。相棒のtatsunootoshigoも「索敵なら誰にも負けない」と自信たっぷりに語っており、賞金首対策は万全の模様。失うものなどない挑戦者たちが余裕すら漂わせる中で、「最強ニート対プロゲーマー」という異色マッチの火蓋が切って落とされた。
なお、今回の戦いは都合により欠席となったチームレッドの2人に代わり、番組の解説を務めているキマリ=ロンゾ(CYCLOPS athlete gaming所属)とチームメイトのMasashi(CYCLOPS athlete gaming所属)が代打賞金首・チームピンクとして参戦した。普段は「神の視点」で語るだけの解説者の実力がどれほどのものなのか。さまざまな意味で注目の一戦となった。
第1ゲームで幸先よく車を2台確保した挑戦者チームだったが、序盤に落とし穴が待っていた。なんと開始わずか5分足らずのところで、丸腰の状態で一般プレイヤーと鉢合わせたtatsunootoshigoがキルされてしまう。やられた瞬間、本人が思わず「マジか」と頭を抱えてしまうような序盤での事故死に、SANADA_NEETも苦笑を浮かべるしかなかった。
その後、ソロプレイということで慎重にファーミング(アイテム収集)を進めるSANADA_NEETだったが、なかなかいい物資を確保できない。実況や解説からも「挑戦者、ツイてないですね」と声が飛ぶ中、注目の代打賞金首、キマリ=ロンゾは着々と装備を固めていく。その他の賞金首も順調にプレイを続けていたが、挑戦者だけが波に乗ることができなかった。
中盤以降もSANADA_NEETは序盤の出遅れを取り戻せず、安全地帯の収縮に巻き込まれてダメージを負い続けた結果、最後は一般プレイヤーに狙撃されあえなく脱落。不運に不運が重なり、12位フィニッシュというあまりにも厳しい立ち上がりになってしまった。
対する賞金首はチームグリーンが盤石の立ち回り。cocorou(ココロウ・SCARZ所属)がチームブルーのDustelBox(ダステルボックス・DetonatioN Gaming所属)とチームピンクのMasashiを連続でキル。その流れで注目のキマリ=ロンゾも脱落してしまうが、残りの一般プレイヤーを難なく制圧したチームグリーンがそのままドン勝を獲得。解説のけんき氏が「ポジショニングが完璧。100%勝ちですね」と終了前に勝利を確信するほどの安定感を披露した。
初戦はいいところのなかった挑戦者チームだったが、続く第2ゲームはプロに匹敵する実力をしっかりと発揮。中盤戦では検問を張ってキル数を稼ごうという動きを見せるなど、本来の持ち味である積極的なプレイを見せていく。
終盤は全チームが同じ海岸に集中する激戦模様に。挑戦者が潜む小屋を賞金首たちが全員で取り囲む状況で、最初に脱落したのはキマリ=ロンゾとMasashiのチームピンク。キマリ=ロンゾの「それは無理だわ!」という絶叫が響く中、挑戦者チーム、チームブルー、チームグリーンの完全な三つ巴で最終局面を迎えることになった。
チームブルーの2人をFa6ye(フェイ・SCARZ所属)がダブルキルし、ついにチームグリーンと挑戦者チームの直接対決に。お互いに1人ずつがダウンを喫する際どい勝負を制したのは、それでもやはり賞金首だった。最後はcocorou(ココロウ・SCARZ所属)がtatsunootoshigoをキルして、見事に2連ドン勝を達成。土壇場でプロが見せた決定力に、解説のけんき氏は「素晴らしい。横綱相撲ですね」とチームグリーンを絶賛。一方、敗れた挑戦者チームについても「事故がなければ2位まで差し込んでくる実力を見せましたね」と賛辞を送っていた。
2戦を終えた時点での結果は賞金首が1100ポイント、挑戦者が570ポイントと、逆転での100万円獲得はやや厳しい状況。挑戦者は最終戦でドン勝を獲得して、ニートの意地を見せることができるのだろうか。
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