独自の技術でテクノロジーとアートを融合、その世界観が世界からも注目を集めている「チームラボ」。話題を呼んでいるお台場でのデジタルアートは、壁や構造物に投影された映像に触れると映像が動くなど、鑑賞するものとされるものの境界がない、世界、「ボーダーレス」を目指している。
 今、そんな彼らが挑んでいるのが、佐賀県・御船山の大自然だ。江戸時代後期から続く庭園「御船山楽園」の敷地内には、樹齢3000年と言われる銘木や、1300年前に彫られたと伝わる仏像もある。オーナーの小原嘉久氏が両親から御船山楽園を受け継いだ当時、12億円の負債に対し、売り上げはその5分の1しかなかったという。銀行からもお金を借りられず、個人オーナーとして経営を続けてきた。園の再建のために直談判、コラボにこぎつけたのがチームラボだった。