日本だけでも約2万6000人以上が抱えているという「摂食障害」。若い女性の病というイメージを持たれがちだが、近年では男性や子どもが罹るケースも増えているという。
 「よくある思春期の、"ちょっとダイエットしようかな"っていうノリで始めたダイエットがきっかけでした」。
 摂食障害を抱えると麻鈴さん(18)は、誰もが思うような軽い気持ちで始めたダイエットの結果、53kg(身長164cm)だった体重は約1年3ヶ月後には37kgにまで低下。拒食症を引き起こしてしまった。「例えば前日から100g、200g体重が増えているだけでも嫌だった」。誰が見ても痩せた身体になってもなお、鏡に映った自分のことを太っていると感じ、もっと痩せなければ、という強迫観念に囚われてしまった。と当時を振り返る。