科学技術やテクノロジーによって、人類を進化させようという「トランスヒューマニズム」。実はその思想を具現化しようとする人物が、トランプ氏がヒラリー氏に勝利した2016年のアメリカ大統領選挙の立候補者の中にいた。それが、自分の体と機械を取り替える時代が来ると主張する「トランスヒューマニスト党」のゾルタン・イシュトヴァン氏だ。
イシュトヴァン氏に関する記事を雑誌『月刊ムー』に執筆した宇佐和通氏は、その主張について「科学技術の力によって人間の精神的・肉体的能力を増強する。人間にとって不必要で望ましくない状態を克服しようとしていた」と説明する。つまり、映画『ロボコップ』の主人公のように身体と機械を融合させたサイボーグも、人類の進化のための方法の一つなのだ。