豪雨、台風、地震と、相次ぐ災害に見舞われた日本列島。そんな被災地や被災者の様子を伝えるマスメディアの災害報道に対しては、「悲しい」「見たくない」という声も少なくない。10日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、とくにテレビ報道の問題点について議論した。
まず、北海道地震の発生翌日に被災地を取材したテレビ朝日・小松靖アナウンサーが、次のように問題提起した。「自分自身の葛藤もあり、皆さんの率直なご意見を聞かせていただいと思って企画した。"報道の使命"と言うと構えているようだが、現地の状況をいち早く伝える、そして人命救助に資することに全力で当たるのが基本だと思う。自己矛盾、自己否定にもつながってしまうが、北海道出身者として満席の復旧第一便に乗って感じたのは、"我々クルーの代わりに他の方々が乗ることもできたのに"、ということだった。災害報道が報道機関の使命だということも含み置いた上で、災害報道とは何なのか、被災地のためのものなのか、それとも被災地とは関係ないところにいる人のためのものなのか考えたい」。