アメリカのサンダース報道官が10日、北朝鮮の金正恩委員長が2度目の米朝首脳会談を求めるトランプ大統領宛の書簡を受け取ったことを明らかにした。ボルトン大統領補佐官は「年内の開催の可能性も十分にあると思う」と述べ、今月行われる国連総会終了後にシンガポールで開催する可能性を示唆した。6月の米朝首脳会議から進展のない中で、金委員長はなぜアメリカにラブコールを送ったのだろうか。
11日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した岡崎研究所研究員の村野将氏は「北朝鮮は実質的に具体的な行動を取っていない。トランプ大統領が前のめりになる中で、情報機関としては核・ミサイル活動が継続していることをリークすることによって、警戒心が薄れないように努力をしていると思う。それが現状」とした上で、「北朝鮮としては、良好な米朝関係を表面上は継続させることによって実質的な核保有国としての立場を確立しながら、米朝、あるいは朝鮮半島全体の融和を進めていきたいという考えだろう。再度の会談は、そのための一手だ」と話す。