<大相撲秋場所>◇九日目◇17日◇東京・両国国技館
関脇・逸ノ城(湊)が前頭筆頭・勢(伊勢ノ海)を豪快な上手投げで下し、今場所3勝目を挙げた。173キロの大型力士を、227キロの超大型力士が左手一本で投げ捨てる様に、館内のファンがざわついた。
勢の鋭い立ち合いをまともに受け、あっという間に俵に足がかかった逸ノ城だったが、ここから巨体をいかして粘ると、寄られながらも引いていた左上手に力を込め、そのままブンッ。173キロある勢の体がくるっと1回転しながら、土俵下に勢いよく飛んでいった。
この様子に館内のファンからは歓声とともに、大きな力士が軽々と投げ飛ばされる光景にざわざわ。中継していたAbemaTVでは視聴者から「投げ捨てた」というコメントのほか「やる気スイッチ」と、取り口に波がある逸ノ城の真の力を見たという主旨の言葉も見られた。解説を務めた元前頭・大道の音羽山親方も「強烈な上手投げでしたね。勢もいけると思ったと思いますが」と、その力強さに驚いていた。
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