神の子、真の伝説…山本“KID”徳郁の偉業を振り返る 2019/10/24 23:25 拡大する ガン闘病中だった山本”KID”徳郁さんが9月18日亡くなったことが、自身のジム「KRAZYBEE」公式SNSを通じて発表された。41歳というあまりにも早すぎる死、彼がガンであることを公にし「元気で帰ってきたい」という誓いを込めたメッセージをインスタグラムにアップしたのは8月26日。それから僅か3週間前ということを考えると、いまだに実感がわかないのが正直な感想だ。KIDは、00年代に隆盛を極めた総合格闘技の黎明期から現在の洗練されたMMAとなる過程で日本が生んだ申し子のような存在だった。ミュンヘン五輪レスリング・グレコローマン代表の父・山本郁榮さんから、姉・美憂さんと妹・聖子さんと脈々とレスリング王者を輩出し続けるエリート家族に生まれ、自身もレスリング・フリースタイルで頭角を現した。1999年の全日本レスリング選手権で準優勝となりシドニー五輪出場を逃すと、いち早く当時のアマチュア有望選手の転身先としては全く新しい世界だった総合格闘技の世界に身を投じ、アマチュア修斗ライト級の優勝を経て、2001年にプロデビューした。 続きを読む