
AbemaTVの『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』(9月23日放送)で、ジャーナリストの堀潤氏が「東京オリンピックの無償ボランティア募集は良心の搾取だ!」と訴えた。

番組が公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会戦略広報課に「有償ボランティアにしてはどうかという声が上がる中、なぜ無償ボランティアとしたのか?」「宿泊費を自己手配、自己負担とするわけは?」と問い合わせたところ、「過去大会の例や検討委員会における様々な意見を踏まえて募集要項を策定しました」という答えが返ってきた。



過去に取材でリオ大会、平昌大会を訪れた経験から、オリンピックを成功させる鍵はボランティアの方が作る街の雰囲気だとする堀氏。「僕が一番言いたいのは、ボランティアさんの衣食住。中でも食と住の部分は手当してあげて欲しいです。平昌の場合も宿舎と食事は用意しました。ところが東京を見てみますと、基本的に1日8時間程度の活動を10日間以上で、食事・ユニホームの支給はあると言っていますけどわずか一食です。残念ながら宿泊施設や宿泊費は無しということですね」。

さらに堀氏は「心配なのは、世界からやってくる目や耳が不自由な方のための専門通訳さんが必要なんですけど、無償だから本当に技術を持っている方々が参加出来ないんですね。1969年の東京オリンピックでは専門技能を持っている人にはちゃんとお金を出してたんですよ。そのへんをうやむやにしたまま進めたくないなというのはあります」と指摘した。

作家の乙武洋匡氏は「誰でも参加できるように、っていうところが大事かなと思う。オリンピック・パラリンピックをあくまでビジネスとして見ていくのか、それを超えたみんなの大会だと見ていくのか。僕は後者でいたいので、誰もが大会に関われる、経験を持てるようにしたいなと思っていたんですよね」とコメント。元宮崎県知事・元衆議院議員の東国原英夫氏は「オリンピック規約等々で、どれだけ一般ボランティアが参加したかが基準になっているんだよね。こっちは何万人、こっちは何万人と、多く参加した方が上質だったという見方をされるわけですよ。それに乗っかって"ボランティア"って言ってるけれども、実際はお金を払っているわけだから、建前は止めて雇いなさいということですよ」と意見した。(AbemaTV/『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』より)
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