きのう発足した第4次安倍改造内閣。副総理を兼任する麻生財務大臣や菅官房長官などの"重鎮"を留任させて政権の骨組みはそのままに、安倍内閣としては最も多い19閣僚中12人が入れ替えられ、しかも根本厚労相を除く11人が初入閣組という布陣となった。
今回の人事について、2日放送のAbemaTV『AbemaPrime』ではテレビ朝日政治部の細川隆三デスクとともに読み解いた。
まず、細川氏は全体を俯瞰して「内閣の3分の2を入れ替え、しかもそのほとんどが初入閣。ずいぶん思い切ったことをしたと思う。ただ、"全員野球"というのも、目玉がないということだ。7回目の改造人事なので、さすがに弾がなくなってきたこともあると思う。すでに野党はターゲットにする人に狙いをつけている感じもあるし、両刃の剣とも言える。片山さつきさん以外は名前に馴染みのある人もいないと思うし、当選回数が既に閣僚をやっていてもおかしくない7回、8回という方もいらっしゃる。フレッシュな感じがあまりしないので、口の悪い人は『在庫一掃内閣』と言っている。確かに働きぶりはまだよく分からないが、僕はそういうことは言いたくない。内閣の評価は仕事をしてなんぼだから、むしろエールを送りたい」と話し、「来年7月には参議院議員選挙があるが、消費税引き上げもあり、安倍政権にとっては厳しい選挙になると言われている。また、安倍総理が総裁選で社会保障改革をやるんだと言っていたように、その成果を打ち出したい。今回、茂木敏充さんをその担当にし、何とか進めていこうというのは感じる」との見方を示した。