タレントとして、一社会人として、限られた時間の中で世界記録を目指し続けている。陸上十種競技の元日本チャンピオンでタレントの武井壮が、9月16日にスペイン・マラガで行われた「世界マスターズ陸上2018」の男子400メートルリレー(45~49歳クラス)に出場し、43秒77の記録で金メダルを獲得した。メンバーには北京五輪の同種目銀メダリスト朝原宣治を加え、目標とした43秒42の世界記録には0秒35届かなかった。「みなさん本当に金メダルおめでとうと言ってくださるんですけど、今回の金メダルは本当に、悔しいのが90%。世界一悔しい世界一なんじゃないかなと自分の中では思っています」と唇を噛んだ。多忙な日々を送る中、なぜそこまで世界記録にこだわるのか、またアスリートとしてではなく、タレントとして試合に出るモチベーションは何なのか。その思いを聞いた。