麻雀・RTDリーグ2018準決勝3日目が10月6日に行われ、鈴木たろう(協会)が役満・清老頭をアガる活躍なども見せ、2位の小林剛(麻将連合)に114ポイント差をつけて、首位をがっつりキープした。また2日目を終えて最下位だった内川幸太郎(連盟)が半荘2回で+178.0の大勝利。一気に順位を上位4人の決勝進出圏内に食い込む3位まで浮上した。
首位の鈴木が役満で会場をざわつかせる中、この日一番の数字をたたき出したのは、先月にタイトル・十段位を獲得した内川だった。自身の6半荘目となる11回戦、東1局からいきなり混老頭・対々和・三色同刻・發の1万2000点をツモアガリして駆け出すと、一時は勝又にトップ目を明け渡したが、親番だった南4局2本場にその勝又から混一色・白・發の1万2000点(+600点、供託1000点)を直撃して逆転。さらに続く3本場でもリーチ・ツモ・ドラ2で1万2000点(+900点)をアガり、突き抜けた。対局後には「3日目にしてようやくトップが取れてホッとしました。今日が勝負の日で、今日によっては最終日に何もできなくなる状況だったので、必ず1回はトップを取らなくてはいけなかった。本当にうれしいです」と、積極的に前に出た結果に手応えを得ていた。
初トップの次に待っていたのは、さらなる大トップだった。7半荘目の13回戦に登場すると、親番の東3局で大爆発。2本場に7700点(+600点)、続く3本場に1万2000点(+900点)、4本場で5800点(+1200点)とアガり続け、一気に6万点台のトップ目に浮上した。さらに南場の親番、南3局で中・ドラ3の1万2000点をアガると、ついに点数は8万点台に突入。これまでの鬱憤を晴らすような怒涛の攻撃で圧勝した。これには内川自身も「すごかったですね。手が押し寄せて来ましたね。高目だけは逃さないようにいつもやっているんですが、今日は一番高いものになりましたね」と驚いていた。
準決勝は、8選手10半荘、全20半荘を1日5半荘4日間で争い、上位4選手が決勝に進出。最終4日目は10月14日に行われる。
【RTDリーグ 2018準決勝3日目終了時点でのポイント】()内は半荘数
1位 鈴木たろう(協会)+401.2(7/10)
2位 小林剛(麻将連合)+287.2(7/10)
3位 内川幸太郎(連盟)+153.5(7/10)
4位 白鳥翔(連盟)+115.4(8/10)
5位 佐々木寿人(連盟)+100.8(7/10)
6位 瀬戸熊直樹(連盟)+33.8(8/10)
7位 勝又健志(連盟)+6.0(8/10)
8位 猿川真寿(連盟)▲121.2(8/10)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを半分持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
(C)AbemaTV