
俳優の鹿賀丈史(67)と市村正親(69)がダブルキャストで主演を務めるミュージカル『生きる』の公開舞台稽古が、7日に都内で行われた。
同ミュージカルは、1952年に公開された黒澤明監督の映画『生きる』が原作のミュージカルで、がんで余命わずかと宣告された男の生き様を描いた物語。

黒澤監督作品のミュージカル化で作品の演出を手掛けた宮本亜門(60)は、大きなプレッシャーを感じながらも仕上がりに満足しているようで、「黒澤監督も、天国で『おっ』と喜んでくれていると思いますよ。ちょっと超えているところもあるかなと。全部とは言いません」と自信満々に語った。
また、鹿賀は「いろいろな事件や震災、台風があって、『生きる』ということを考える方も多いと思う」と近年の災害について触れ、「この舞台をご覧になって、ぜひ“生きる”力を持って帰ってもらえればと思います」と語った。
ダブルキャストで主人公を演じる鹿賀と市村だが、役柄への向き合い方は対照的だといいう。鹿賀は「自分が作ったものを大事にしたい。(市村バージョンを)観てしまうと、影響を受けるというわけではないけれど、どうしても似たようなことをしてしまうとかでつまらないので、1回も観ていません」とこだわりを明かした。

一方の市村は、開口一番に「僕はしょっちゅう(鹿賀バージョンを)観ています」と話して笑いを誘い、「観て、『あそこいいなあ』『あそこはそいうふうに見えるんだなあ』『そういうふうにやってみよう』ということで、おいしいところを盗ませていただいている」と話した。それを聞いた鹿賀は、「またまた」と少々照れた様子だった。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)


